妻とは別れないのに浮気相手も切らない夫の心理|関係改善の前に見ること

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浮気が発覚したあと、夫がこう言うことがあります。

「本気じゃない」
「大事なのはお前だ」
「離婚するつもりはない」
「もう終わらせる」
「相手とはちゃんと話す」

そう言われると、一瞬だけ、少し落ち着きそうになります。

本気ではないのか。
離婚するつもりはないのか。
それなら、私との関係を選ぶつもりなのか。

でも、現実を見ると、なぜかすっきりしない。

連絡は完全には切っていない。
「会っていない」と言いながら、どこか歯切れが悪い。
こちらが確認すると不機嫌になる。
話し合おうとすると、急に疲れた顔をする。

そして最終的に、

「今すぐには無理」
「相手がしつこい」
「俺も苦しい」

などと言い出す。

妻の立場からすれば、こう言いたくなると思います。

では、あなたはいったい何をしているのか。

妻とは別れない。
でも、浮気相手も切らない。
反省しているようなことは言う。
でも、現実は何も変わらない。

この「中途半端な状態」が、浮気された側をとても疲れさせます。

浮気そのものも傷つく出来事です。
でも、その後に夫がはっきりしない態度を取り続けることで、傷はさらに広がっていきます。

「妻とは別れない」は、妻を選んだ証拠とは限らない

浮気が発覚したあと、夫が家に帰ってくる。
離婚したいとは言わない。
これまで通り、家で食事をし、眠り、生活を続けようとする。

そうすると、一見「妻のところに戻ってきた」ように見えることがあります。

でも、ここで一度、分けて見ておきたいのです。

家に帰ってくることと、妻と向き合うことは別です。

生活を続けることと、関係を立て直すことも別です。

離婚しないことと、責任を取ることも別です。

夫が家にいる。
家族としての形を残している。
生活は続いている。

それはたしかに、妻との関係を残している状態です。

けれど、それだけでは、夫が本当に関係改善に向き合っているとは言い切れません。

関係改善に向き合うなら、浮気相手との関係を終わらせる必要があります。
妻が傷ついたことに向き合う必要があります。
何が起きたのかを話し合う必要があります。
これからどうするのかを、言葉だけでなく行動で示す必要があります。

それをしないまま、

「離婚するつもりはない」

と言われても、妻は落ち着けません。

むしろ、こう感じることがあります。

離婚したくないのはわかった。
でも、浮気相手を切る気はあるのか。
私との関係を作り直す気はあるのか。
それとも、今の生活を失いたくないだけなのか。

ここは、とても大事なところです。

夫が妻を選んでいるように見えても、実際には「今の生活を失いたくない」だけの場合があります。

それは妻への愛情がまったくないという話ではありません。
ただ、愛情だけではなく、生活、家、家族としての形、周囲からの見え方、帰る場所を手放したくない気持ちが混ざっていることがあるのです。

夫が手放したくないのは、妻だけではないことがある

妻とは別れない。
でも、浮気相手とも切れない。

この状態を見ると、妻はどうしても考えます。

私のことが大事なのか。
浮気相手のことが大事なのか。
結局、どちらを選ぶつもりなのか。

もちろん、その疑問が出てくるのは自然です。
裏切られた側からすれば、夫の気持ちを確かめたくなります。

けれど、どっちつかずの夫を見るとき、「誰が好きか」だけで考えると、かえって本質が見えにくくなることがあります。

なぜなら、彼が手放したくないのは、特定の誰かだけではない場合があるからです。

妻との生活を手放したくない。
家庭を手放したくない。
帰る場所を手放したくない。
浮気相手との刺激も手放したくない。
誰かに求められる感覚も手放したくない。
日常から逃げられる場所も手放したくない。

つまり、夫の中で起きているのは、

「どちらかを選ぶ」

ではなく、

「できれば全部残したい」

という動きかもしれないのです。

かなり都合のいい話です。

妻からすれば、生活も心も傷ついています。
信頼も崩れています。
今後どうすればいいのか、毎日考えさせられています。

それなのに夫だけが、家庭も残したい、浮気相手との関係も惜しい、責められるのはつらい、でも自分からは決められない、という位置にいる。

これでは、妻の心が疲れて当然です。

「本気じゃない」は、切らない理由にはならない

浮気が発覚したあと、夫がよく言う言葉があります。

「本気じゃない」
「遊びだった」
「たいした関係じゃない」
「気持ちはない」

この言葉を聞くと、妻は一瞬迷います。

本気ではないなら、まだ戻れるのか。
遊びだったなら、私との関係の方が大事なのか。
たいした関係ではないなら、私が気にしすぎなのか。

でも、ここで見るべきなのは、何を言ったのかではありません。

本気じゃないなら、なぜ切らないのか。

ここです。

本気ではない。
たいした関係ではない。
気持ちはない。

そう言うのであれば、なおさら終わらせればいいはずです。

それなのに、連絡先を残す。
相手から連絡が来る状態を残す。
会おうと思えば会える余地を残す。
「もう終わる」と言いながら、現実には曖昧なままにする。

そうなると、「本気じゃない」という言葉は、妻を落ち着かせるための説明にすぎないことがあります。

大切なのは、夫が何と言ったかだけではありません。

その後、何を終わらせたのか。
何を切ったのか。
何を手放したのか。

そこです。

「本気じゃない」と言われて安心しようとしても、浮気相手との関係が残っているなら、妻の心は落ち着きません。

当然です。

言葉では軽く見せているのに、現実では残している。
このズレがあるから、苦しくなるのです。

決めないことで、妻を待たせている

妻とは別れない。
浮気相手も切らない。

この状態は、夫が「何も決めていない」状態でもあります。

妻に対しては、関係を続けるような顔をする。
浮気相手に対しても、完全には終わらせない。
自分は迷っているような顔をする。

でも、その間、妻は待たされています。

夫は本当に戻るのか。
浮気相手とは終わったのか。
また同じことを繰り返すのか。
今後の夫婦関係をどう考えればいいのか。

何もわからないまま、宙ぶらりんにされるのです。

夫は「決められない」と言うかもしれません。

でも、決めないことにも責任があります。

決めないことで、妻の時間も感情も使わせているからです。

関係改善を目指すなら、ここを曖昧にしたままにはできません。

浮気相手との関係をどうするのか。
妻との関係をどう作り直すのか。
何を約束するのか。
何をやめるのか。
今後、どう信頼を取り戻していくのか。

これらが見えないままでは、妻だけが「許さなきゃ」「信じなきゃ」と頑張ることになってしまいます。

それでは、関係改善というより、妻の我慢になってしまいます。

関係改善を目指すなら、まず現実を見る

離婚しない。
別れない。
もう一度やり直したい。

そう思うことは、間違いではありません。

長く一緒に過ごしてきた時間がある。
家族としての事情がある。
まだ気持ちが残っている。
できることなら、関係を作り直したい。

そう思うのは自然なことです。

ただし、関係改善を目指すなら、最初に必要なのは「とにかく許す努力」ではありません。

まず、現実を見ることです。

夫は浮気相手との関係を終わらせているのか。
言葉だけでなく、行動が変わっているのか。
妻が傷ついたことに向き合っているのか。
責任を取る姿勢があるのか。
話し合いから逃げていないのか。

ここを見ないまま、

「私が許せばうまくいく」

と考えてしまうと、妻の傷だけが置き去りになります。

夫の心理を理解することは、夫をかばうことではありません。
浮気を正当化することでもありません。

何が起きているのかを整理するためです。

なぜ夫は切らないのか。
何を手放したくないのか。
何から逃げているのか。
どこに責任があるのか。

それが見えてくると、妻も少しずつ、自分が何に傷ついているのか、何を求めているのかを整理しやすくなります。

許しは、なかったことにすることではない

関係を続けるなら、いずれ「許し」というテーマに触れることになります。

でも、ここでいう許しは、浮気をなかったことにすることではありません。

「もう責めません」
「全部忘れます」
「私が我慢します」

という意味でもありません。

許しとは、起きた出来事に支配され続ける状態から、少しずつ抜けていくことです。

そのためには、まず傷ついた自分を置き去りにしないことが必要です。

怒りがある。
疑いがある。
何度も確認したくなる。
浮気相手のことを考えてしまう。
夫の言葉を信じたいのに信じられない。

それは、傷ついたから出てくる反応です。

その傷を無視したまま「許そう」としても、心の中では納得できません。

だからこそ、関係改善には順番があります。

自分の傷を手当てする。
夫の行動を見る。
夫の心理を理解する。
浮気の責任を彼に戻す。
二人の間にあった問題も整理する。
そのうえで、少しずつ許しに向かう。

この順番を飛ばしてしまうと、許しではなく我慢になります。

妻が見るべきなのは、夫の言葉より行動

「大事なのはお前だ」

この言葉を聞いたとき、少し救われることもあるかもしれません。

でも、そのあとに何が起きているか。
ここを見ておく必要があります。

浮気相手との関係を終わらせたのか。
連絡できる余地を残していないか。
妻との話し合いから逃げていないか。
責任を取る姿勢があるのか。
自分に都合のいい状態を維持していないか。

ここを見ることは、夫を責めるためではありません。

関係改善が本当に可能なのかを見るためです。

夫が何も手放さないまま、妻だけが許す努力をする。
それでは、関係は作り直せません。

関係を続けるなら、夫にも手放すものがあります。

浮気相手との関係。
曖昧な態度。
言い訳。
責任から逃げる姿勢。

そして妻にも、少しずつ手放していくものがあります。

怒りに支配され続ける状態。
確認し続けなければ落ち着かない状態。
自分だけが悪かったのではないかと背負いすぎること。

どちらか一方だけが頑張るのではなく、二人がそれぞれ向き合うものを引き受ける。

そこから、関係改善は始まります。

まとめ

妻とは別れないのに、浮気相手も切らない夫。

その態度を見ると、妻は何度も混乱します。

私を選んだのか。
浮気相手が大事なのか。
本気ではないのか。
それとも、全部残しておきたいだけなのか。

大切なのは、夫の言葉だけを追いかけないことです。

「本気じゃない」
「大事なのはお前だ」
「もう終わらせる」
「俺も苦しい」

そう言ったあと、夫が何をしたのか。
何を終わらせたのか。
何を手放したのか。

そこを見る必要があります。

夫の心理を理解することは、夫を許すことではありません。
でも、理解することで、何が起きているのかを整理できます。
浮気の責任と、二人の間にあった問題を分けて考えられるようになります。
そして、自分の傷を手当てしながら、少しずつ許しに向かう土台ができます。

許しは、なかったことにすることではありません。

起きたことを見たうえで、これからの関係をどう作り直していくかを考えることです。

そのためにも、まずは夫の言葉ではなく、行動を見ること。

彼が何を手放していないのか。
そこに、今の関係がどういう状態なのかがはっきり表れています。

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浮気発覚後の夫の態度や、やり直したいのに苦しくなる気持ちについては、こちらの記事でも詳しく扱っています。


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