ご相談事例

こんなご相談をお受けしています

カウンセリングでは、恋愛や夫婦関係、浮気・不倫、仕事、人間関係、家族、自分自身の生き方など、さまざまなご相談をお聞きしています。

ここでは、実際によくあるご相談をもとに、どのようなことを一緒に見ていくのかをご紹介します。

※掲載している事例は、個人が特定されないよう、複数のご相談内容をもとに一部を変更・再構成しています。

夫の浮気後、やり直したいのに夫の顔色ばかり見ていた40代女性

夫の浮気が発覚したあと、離婚せずに夫婦関係をやり直すことを選んだ40代の女性。

けれど、以前のように夫を信じることができず、帰宅が遅くなるだけで不安になり、スマートフォンを触っている姿を見るだけでも気になってしまいます。

本当は夫に聞きたいことも、伝えたいこともある。それでも、問い詰めて嫌われたり、夫が離れていったりすることを考えると、何も言えなくなってしまうのです。

カウンセリングで見えてきたこと

最初は「夫をもう一度信じられるようになりたい」と話されていました。

ところが、お話を聞いていくうちに、「これ以上嫌われたくない」「面倒な妻だと思われたくない」という強い恐れが見えてきました。

さらに、その恐れを見ていくと、子どもの頃の父親との関係が影響していることがわかってきました。

父親はよく怒る人で、子どもの頃から何度も怒られていたそうです。父親を怖いと感じ、怒らせないように気をつけていた経験が、大人になってからの夫との関わり方にも影響していたのです。

夫の浮気によって深く傷ついているのに、夫を怒らせたり嫌われたりすることが怖くて、自分の悲しさや怒りを伝えられなくなっていました。

カウンセリングで取り組んだこと

カウンセリングでは、夫を信じられるようになることを急がず、まず浮気によって傷ついた気持ちを丁寧に扱っていきました。

そして、子どもの頃に父親に対して感じていた恐れにも目を向けていきました。

当時は怖くて言えなかったこと、怒られたときに感じていたこと。そうした感情を思い出し、話しながら、心の中に残っていた恐れを解放していくことに取り組みました。

カウンセリングを通して変わったこと

子どもの頃から抱えていた恐れがやわらいでいくにつれて、夫の反応ばかりを気にする必要はないと感じられるようになっていきました。

それまでは、夫に嫌われないことが何より大切になっていましたが、自分自身の気持ちにも目を向けられるようになったのです。

「私はまだ不安なんだ」
「本当は、こうしてほしかった」

そんな思いを認め、少しずつ夫にも伝えられるようになっていきました。

夫婦関係をやり直すために、自分の気持ちを我慢し続ける必要はない。

そう考えられるようになったことで、夫の顔色をうかがう関係から、自分の気持ちも大切にしながら夫と向き合う関係へと変わっていきました。

「自分でやったほうが早い」と、仕事も家庭も抱え込んでいた40代女性

仕事では責任のある立場にいて、家庭のこともほとんど自分でこなしていた40代の女性。

周囲からは「何でもできる人」と思われていましたが、本人はいつも疲れていました。

本当は誰かに手伝ってほしい。それでも、人に頼もうとすると、

「これくらい自分でやらなければ」
「説明するくらいなら、自分でやったほうが早い」

そう考えて、結局すべて自分で引き受けてしまいます。

もう疲れているのに、人に頼ることができない。そんな状態が続いていました。

カウンセリングで見えてきたこと

お話を聞いていくと、子どもの頃から家族の中で担ってきた役割が見えてきました。

この女性は長女で、下には弟や妹がいました。忙しいお母さんに代わって、幼い頃から兄弟の面倒を見ることが多かったそうです。

自分が頑張れば、お母さんが助かる。だから、自分がしっかりしなければならない。

その一方で、「私の気持ちはわかってもらえない」という悲しみも抱えていました。

誰かの面倒を見ることには慣れていても、自分が誰かに頼ったり、面倒を見てもらったりすることは、なかなかできなかったのです。

そうして身につけてきた「自分が何とかする」というやり方が、大人になってからも続いていました。

それは、お母さんを助け、家族を支えるために必要だったやり方でもあります。しかし、今では仕事も家庭も抱え込み、自分自身を疲れさせるものになっていたのです。

カウンセリングで取り組んだこと

カウンセリングでは、人に頼る方法を考える前に、子どもの頃からどんな思いで頑張ってきたのかを振り返っていきました。

お母さんを助けたかった気持ちも、自分の気持ちをわかってもらえなくて悲しかったことも、どちらも大切な気持ちです。

これまで当たり前のように誰かの面倒を見てきたけれど、本当は自分も誰かに気にかけてもらいたかった。

そんな思いにも目を向けながら、ずっと抑えてきた悲しみを感じ、言葉にしていくことに取り組みました。

そして、子どもの頃は家族のために頑張る必要があったとしても、今の自分まで何もかも背負い続ける必要があるのかを見つめ直していきました。

カウンセリングを通して変わったこと

自分の中にあった悲しみに気づき、その感情を扱っていくうちに、人に頼ることへの見方も変わっていきました。

それまでは、自分が頑張って誰かを助けることが当たり前でした。でも、自分だって誰かに助けてもらっていい。何もかも一人で引き受けなくてもいい。

そう感じられるようになると、

「これは自分がやりたい」
「これは誰かにお願いしてもいい」

と、自分で選べるようになっていきました。

人に頼ることは、何もできない自分になることではありません。誰かと一緒にやっていく方法の一つでもあるのです。

そのように捉えられるようになったことで、仕事でも家庭でも、何もかも自分で抱え込むことが減っていきました。自分が頑張り続けなければならないという生き方から、必要なときには人に頼ることも選べるようになっていったのです。

相手に合わせ続け、自分がどうしたいのかわからなくなっていた40代女性

恋愛では、いつも相手が喜ぶことを優先してきた40代の女性。

行きたい場所も、食べたいものも、会う日程も、「どちらでもいいよ」と相手に合わせていました。

本当は違う希望があっても、相手に嫌な顔をされたり、関係が悪くなったりすることが怖くて言えません。

そうして相手に合わせ続けているうちに、不満ばかりが増えていきました。

そしてあるとき、

「私は、この人と一緒にいたいのかどうかもわからなくなりました」

と相談に来られました。

カウンセリングで見えてきたこと

最初は、自分には意見がなく、相手に合わせることしかできないと思っていました。

けれども、お話を聞いていくと、その背景には、子どもの頃から抱えていた劣等感があることがわかってきました。

この女性には、成績がよく、きれいで社交的なお姉さんがいました。

幼い頃からお姉さんと自分を比べ、自分はお姉さんよりも劣っていると感じていたのです。

そして、いつしか、

「自分には価値がない」
「こんな自分は、誰かに尽くさなければならない」

という思いを持つようになっていました。

恋愛でも、相手に尽くし、喜んでもらうことで、自分の価値を感じようとしていたのです。

その一方で、自分の希望を我慢し続けることへの怒りもありました。しかし、その怒りには、ご本人も気づいていませんでした。

カウンセリングで取り組んだこと

カウンセリングでは、相手に自分の希望を伝える方法を考える前に、なぜ自分には価値がないと感じるようになったのか、その背景を見ていきました。

お姉さんと自分を比べて、劣っていると感じていた幼い頃の自分。

その頃に抱えていたつらさや悲しさに目を向け、ずっと心の中に残っていた感情を扱っていきました。

また、両親に対して抱いていた、

「どうして私をもっと認めてくれなかったの」

という怒りにも気づき、その気持ちを言葉にしていきました。

それまで自分がダメだから仕方がないと思っていたことの奥に、認めてほしかった気持ちや、わかってもらえなかった悲しみがあったのです。

そうした感情を感じ、解放していくことに取り組みながら、自分自身に対する見方を見つめ直していきました。

カウンセリングを通して変わったこと

幼い頃から抱えていた悲しみや怒りを扱っていく中で、自分自身に対する見方が変わっていきました。

お姉さんのようにできなかったとしても、自分に価値がないわけではない。

誰かに尽くし続けなくても、自分には価値がある。

そう感じられるようになるにつれて、恋愛でも相手に合わせることだけが大切なのではないと考えられるようになりました。

「これは私もやりたい」
「今日はこっちに行きたい」

少しずつ、自分の希望を言葉にできるようになっていきました。

もちろん、相手が喜ぶことをするのが嫌になったわけではありません。

自分が合わせたいときは合わせる。違う希望があるときは、それを伝える。

自分にも価値があると感じられるようになったことで、相手にどう思われるかだけにとらわれず、自分の気持ちも大切にしながら恋愛を楽しめるようになっていったのです。

母親との関係を引きずり、娘にも同じことをしてしまうのが怖かった50代女性

自分の母親との関係で長く苦しんできた50代の女性。

子どもの頃から、

「もっとちゃんとしなさい」
「あなたのためを思って言っているの」

と言われることが多く、自分の気持ちを聞いてもらえないまま、母親の期待に応えようとしてきました。

そのため、自分が母親になってからは「私は絶対に母のようにはならない」と思っていました。

ところが、成人した娘に対して、気づけば自分も母親とよく似た言い方をしている。そのことに強いショックを受けていました。

あんなに嫌だった母親と、どうして同じことをしてしまうのか。そんな自分を責めていたのです。

カウンセリングで見えてきたこと

お話を聞いていくと、母親に対して長く抱えていた悲しさや寂しさが見えてきました。

「もっと私の気持ちを聞いてほしかった」
「どうしていつも否定ばかりするの」

幼い頃から、そんな思いを抱えていたのです。

そして、母親と同じことを繰り返してしまう背景には、「追体験」という心理が関係していると考えられました。

私たちは、理解できなかった相手の気持ちを知ろうとして、無意識のうちに相手と似た立場や行動を経験することがあります。

この女性も、母親がなぜあれほど自分に厳しかったのか、どうして気持ちを聞いてくれなかったのか、その理由がわからないままでした。

そして今、自分自身が娘に厳しく接してしまうことで、かつての母親に似た立場を経験していたのです。

カウンセリングで取り組んだこと

カウンセリングでは、まず幼い頃の自分が母親に対して何を感じていたのかを見ていきました。

自分の気持ちを聞いてもらえなかった悲しさや寂しさ、もっとわかってほしかったという思いです。

そうした感情に目を向け、言葉にしながら、当時の自分の気持ちを理解していきました。

そして、自分が娘に厳しく接してしまうときには、どのような気持ちがあるのかも見ていきました。

誰かに厳しく接してしまうとき、本人も決して気分がよいわけではありません。夫婦関係や経済的な問題など、何らかの事情を抱え、気持ちに余裕を失っていることもあります。

自分自身の気持ちを振り返ることで、母親にも当時、さまざまな事情や苦しさがあったのかもしれないと、違う角度から母親を見ることができるようになっていきました。

カウンセリングを通して変わったこと

幼い頃の悲しさや寂しさを理解し、当時の感情を扱っていく中で、母親に対する見え方が変わっていきました。

子どもの頃の自分は、ただ気持ちを聞いてほしかった。もっとわかってほしかった。

その思いを大切にできるようになるとともに、母親もまた、余裕のない中で子育てをしていたのかもしれないと考えられるようになったのです。

もちろん、母親に言われて悲しかったことまで、なかったことになるわけではありません。

けれども、母親にも事情があったのだと理解できるようになることで、長く抱えていた母親への思いが変わり、少しずつ許せるようになっていきました。

そして、娘に対しても、自分の不安から厳しく言ってしまうことと、娘自身の気持ちや選択を尊重することを、分けて考えられるようになっていきました。

母親と同じになってしまう自分を責め続けるところから、幼かった自分も母親も理解し、今の娘との関係を自分で選んでいく。そんな変化が生まれていったのです。

これまで頑張ってきたのに、この先どう生きたいのかわからなくなった50代女性

仕事も家庭も、長い間きちんとやってきた50代の女性。

子育てもひと段落し、仕事でも経験を重ね、周囲から見れば特に大きな問題があるようには見えませんでした。

けれど、ご本人は、

「この先、何を楽しみに生きていけばいいのかわからない」
「やりたいことを聞かれても、何も浮かばない」

と感じていました。

何をしなければならないかはわかる。でも、自分が何をしたいのかとなると、まったくわからない。

これまで一生懸命に生きてきたのに、これからの自分の人生をどう考えたらいいのか、わからなくなっていたのです。

カウンセリングで見えてきたこと

お話を聞いていくと、子どもの頃から「きちんとすること」を求められてきた経験が見えてきました。

ご両親の職業的な事情もあり、幼い頃から、しっかりすること、ちゃんとした行動をとることを求められて育ってきたのです。

そのため、自分が何をしたいのか、どう感じているのかよりも、何をするべきなのかを優先するようになっていました。

そうして幼い頃から自立的になり、仕事でも家庭でも、やるべきことをきちんとこなしてきました。

けれども、その一方で、自分の好き嫌いや、楽しい、嬉しい、嫌だといった気持ちを感じることが少なくなっていたのです。

感情が麻痺しているような状態になり、何をするべきかは考えられても、自分が何を望んでいるのかがわからなくなっていました。

カウンセリングで取り組んだこと

カウンセリングでは、これからの目標や生きがいを探す前に、自分の気持ちを感じることから始めました。

長い間、自分の感情を後回しにしてきたからといって、感情そのものがなくなってしまったわけではありません。

そこで、子どもの頃のことを振り返りながら、

「小さい頃、何が好きだったのか」
「本当は何をしたかったのか」
「どんなことが嫌だったのか」

ということを少しずつ思い出していきました。

当時は感じないようにしていた気持ちや、後回しにしてきた思いにも目を向けていきました。

そして、過去の気持ちを振り返るだけでなく、今の自分が何を感じているのかにも意識を向けていきました。

何が正しいのか、何をするべきなのかを考えることには慣れていても、自分が好きなのか嫌いなのか、楽しいのかどうかを感じることには、慣れていなかったのです。

カウンセリングを通して変わったこと

子どもの頃から抑えてきた気持ちに目を向けていくうちに、少しずつ自分の感情がわかるようになっていきました。

「これは好き」
「これはあまり好きじゃない」
「本当は、こうしたい」

それまでわからなくなっていた自分の気持ちを、感じられるようになってきたのです。

もちろん、大人になった今も、仕事や家庭でしなければならないことはあります。

けれども、何をするべきかだけで毎日を過ごすのと、自分が何を感じ、どうしたいのかをわかったうえで行動するのとでは、違いがあります。

この女性にとって大きな変化だったのは、新しい目標が見つかったことではありません。

自分が何を好きで、何が嫌いで、どうしたいのか。その気持ちがわかるようになったことです。

これまでのように、やるべきことをこなすだけの日々から、自分の気持ちも大切にしながら、これからの人生を考えられるようになっていったのです。

うまく説明できなくても大丈夫です

カウンセリングに来られる方が、最初から「何が問題なのか」「どうしたいのか」をはっきりわかっているとは限りません。

「なぜこんなに苦しいのかわからない」
「何を相談したらいいのかわからない」
「このままでいいのかだけが気になる」

というところから始まることもあります。

お話をしながら、今何が起きているのか、何を感じているのか、これからどうしたいのかを一緒に整理していきます。

ご自身の悩みがどのテーマに近いのか知りたい方は、「ご相談テーマ」もご覧ください。

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