人とつながり、自分のこれからを選んでいく
AWAI ― あわい ― は、日本語の「あわい」から生まれた名前です。
「あわい」とは、何かと何かの間のこと。
自分と誰かのあいだ。
過去の自分と、今の自分のあいだ。
今までの生き方と、これからの生き方のあいだ。
人は、その「あわい」で傷ついたり、迷ったり、誰かとつながったりします。
私は、そのあわいに何が起きているのかを見ながら、これまで抱えてきたものをほどき、人とつながり、受け取りながら、自分のこれからを選んでいくことを大切にしています。
「あわい」には、出来事や感情があります
人と人の間には、いつも何かが起きています。
たとえば、相手が黙った。返事が遅かった。頼んだことを忘れられた。
出来事だけを見れば、それだけかもしれません。
でも、その出来事と自分のあいだには、
「大切にされていないのかもしれない」
「また私ばかり我慢するの?」
「どうしてわかってくれないの?」
という感情が生まれることがあります。
そして、その感情には、今の出来事だけでなく、これまでの体験や、言えずにきた気持ちが重なっていることもあります。
AWAIでは、相手だけを見るのでも、自分だけを見るのでもなく、 その「あわい」で何が起きているのか を見ていきます。
あわいを見ると、選択肢が増えていく
人間関係で苦しくなると、
「相手が悪い」
「私が悪い」
「もう我慢するしかない」
「関係を終わらせるしかない」
と、選択肢が少なくなっていくことがあります。
でも、その「あわい」で何が起きているのかを見ていくと、
何に傷ついていたのか。
何をわかってほしかったのか。
何を怖れていたのか。
本当はどうしたかったのか。
が少しずつ見えてくることがあります。
すると、相手を変えることや、自分が我慢すること以外の関わり方も考えられるようになります。
伝え方を変える。
距離を取り直す。
助けを求める。
受け取る。
今までとは違う選択をする。
AWAIでは、答えを外から決めてもらうのではなく、自分でこれからを選べる状態に戻っていくことを大切にしています。
ほどく
これまで何を抱えてきたのか。傷ついたこと、我慢してきたこと、言えなかった気持ち、自分が引き受けてきた役割。
それを無理に捨てるのではなく、「私はこうしてここまで来たんだ」と気づいていきます。
むすぶ
人とつながることは、自分をなくして相手に合わせることではありません。
自分の気持ちを持ったまま、相手とどう関わるのか。自分だけでも相手だけでもない関係をつくっていきます。
受け取る
助けてもらうこと。大切にされること。認めてもらうこと。誰かの好意を受け取ること。
与えることだけでなく、受け取ることも、人とのつながりをつくっていきます。
生み出す
過去を振り返ることだけが目的ではありません。
これまでとは違う選択や、人との関わり方、生き方を、自分の人生の中につくっていくことです。
これまでの自分を否定するのではなく
一人で頑張ること。
人に期待しないこと。
自分が我慢すること。
何でも自分で何とかすること。
そうしてきたことには、その人なりの理由があったのだと思います。
そのやり方があったから、乗り越えられたこともあるでしょう。
だからAWAIでは、これまでの自分を否定して、別の自分になろうとは考えません。
ただ、以前は自分を支えてくれたやり方が、今は苦しさにつながっていることがあります。
そんなときに、
「これからも、このやり方で生きていきたいだろうか」
と考えてみる。
これまでを否定するのではなく、必要だったものは受け取りながら、今の自分に合う関わり方や生き方を選び直していく。
それも、AWAIで大切にしていることです。
カウンセリングでも大切にしていること
AWAIは、カウンセリングの技法や方法の名前ではありません。
私が、人の心や関係をどのように見ているかを表す考え方です。
カウンセリングでは、まず今困っていることや苦しくなっていることをお聞きします。
そのうえで必要であれば、
今の出来事と過去の体験のあいだに何があるのか。
自分と相手のあいだで何が起きているのか。
言えずにきた気持ちや、繰り返している関わり方には何があるのか。
を一緒に見ていきます。
頭ではどうすればよいかわかっているのにできないときには、意識している考えだけでなく、自分でも気づいていない感情やこれまでの体験が影響していることがあります。
そこをほどいていくことで、
「本当はどうしたいのか」
「これから何を選びたいのか」
が見えてくることがあります。
誰かから正しい答えを教えてもらうのではなく、自分自身が自分のこれからを選んでいく。
それが、カウンセリングでも大切にしていることです。
