危うい男性に惹かれるのはなぜ?不安定な恋を繰り返す心理

連絡や態度が不安定な男性を気にしながら、誠実な男性との恋愛には戸惑いを感じている女性 恋愛・夫婦関係

連絡が来るのは相手の都合がいいときだけ。会う予定はいつも直前に決まり、将来の話をすると、うまくかわされる。

頭では「この人はやめたほうがいいかもしれない」とわかっているのに、なぜかその人のことばかり考えてしまう。

一方、連絡が安定していて、約束を守り、丁寧に向き合ってくれる男性には、

「いい人なんだけど、何か違う」

と感じる。

どうして、自分を不安にさせる相手には強く惹かれ、誠実な相手には気持ちが動かないのでしょうか。

この記事では、不安の強さを恋愛感情の強さと受け取りやすい理由と、同じ恋愛を繰り返さないために確認したいことをお伝えします。

・不安定な相手ほど強く気になる理由
・追いかける恋愛で引き受けている役割
・相性と、穏やかな関係への戸惑いを見分ける視点

危うさに気づいていないわけではない

危うい男性に惹かれる人は、相手の問題にまったく気づいていないとは限りません。

連絡が安定しない。

約束を直前で変える。

言うことと行動が合わない。

過去の恋愛相手をすべて悪く言う。

自分の都合がいいときだけ近づいてくる。

本人も、どこかで引っかかっています。

友人から、

「その人、やめておいたほうがよくない?」

と言われたら、反論しながらも、心当たりがあることもあります。

それでも離れられないのは、相手に問題があることを理解できないわけではありません。

普段は距離がある相手が、たまにやさしくしてくれる。

連絡が来ない日が続いたあと、急に会いたいと言われる。

将来の話は避けるのに、「君だけは特別」と言われる。

そうした瞬間の喜びが、とても大きく感じられるからです。

いつも丁寧に接してくれる人からのやさしさより、めったにやさしくしてくれない人からの一言のほうが、強く心に残ることがあるのです。

不安になるほど、相手を考える時間が増える

相手から安定して連絡が来る場合、次にいつ連絡が来るかを一日中考える必要はありません。

約束を守る人なら、直前に断られる可能性を何度も考えずに済みます。

気持ちを言葉と行動で示してくれる人なら、

「私は本当に好かれているのだろうか」

と推理し続ける時間も減ります。

ところが、不安定な相手との恋愛では、相手を考える時間が増えます。

  • なぜ返信が来ないのか
  • 次はいつ会えるのか
  • 私のことをどう思っているのか
  • あの言葉は本気だったのか
  • ほかに女性がいるのではないか

朝から晩まで相手のことを考えていると、

「私はこの人を、それほど好きなのだ」

と感じやすくなります。

けれども、その時間のすべてが、相手を好きで楽しく考えている時間とは限りません。

不安になっている時間。

相手の本心を推理している時間。

見捨てられない方法を探している時間。

自分の何が足りないのかを考えている時間。

これらも含まれています。

相手を考えている時間が長いほど、愛情が深いとは限りません。

好きな気持ちに、不安、期待、悔しさ、認められたい気持ちがいくつも混ざっていることがあります。

穏やかな相手と一緒にいると、この強い揺れが起こりません。

すると、

「ドキドキしない」
「恋をしている感じがしない」
「何か物足りない」

と感じることがあります。

不安で大きく揺れることに慣れていると、心が落ち着いている状態を、恋をしていないから物足りないのだと感じてしまうのです。

誠実な男性に惹かれない理由を一つに決めない

ここで注意したいのは、「誠実な男性なら誰でも好きになるべき」という話ではない、ということです。

連絡がきちんとしていて、感じがよく、約束を守る男性でも、相性が合わないことはあります。

会話が合わない。

考え方に興味を持てない。

相手が受け身で、自分ばかりが関係を進めている。

やさしくはしてくれるけれど、自分に向けられた関心が感じられない。

異性として惹かれない。

こうした違和感まで、

「私は穏やかな恋愛に慣れていないからだ」

と片づける必要はありません。

いい人だから好きにならなければ、と自分へ言い聞かせても、恋愛感情は生まれないでしょう。

確認したいのは、相手が変わっても、毎回同じ流れになっていないかということです。

誠実に関わってくれる男性には早い段階で興味を失う。

何を考えているかわからない男性には、すぐ強く惹かれる。

追いかけなければ近づけない男性ばかりを選ぶ。

関係が安定すると、自分から距離を取りたくなる。

この繰り返しがあるなら、相性だけでは説明できない部分があるかもしれません。

追いかける恋愛では、自分の役割がわかりやすい

不安定な相手との恋愛では、やることがたくさんあります。

相手の機嫌を読む。

返信しやすい文章を考える。

忙しい事情を理解する。

自信をなくしている相手を励ます。

離れていきそうな相手を引き止める。

ほかの女性より自分を選んでもらえるように頑張る。

関係を続けるために、自分が何をすればよいかがはっきりしています。

振り向かせる私。

理解する私。

待つ私。

支える私。

簡単には離れない私。

こうした役割があると、相手との間で自分が必要とされているように感じられます。

一方、誠実な相手との関係では、自分が頑張る場面が少なくなります。

相手の機嫌を直す必要がない。

連絡を待ち続ける必要もない。

愛情を証明してもらうために競争しなくていい。

相手を支え続けなければ関係が切れるわけでもない。

楽になるはずなのに、

「私はこの人との間で、何をすればいいのだろう」

と戸惑うことがあります。

何かをして愛される関係には慣れていても、ただ一緒にいて愛される関係には慣れていない。

そのため、穏やかな関係が手持ち無沙汰に感じられるのです。

大切にされる関係では、自分の希望も見せることになる

追いかけている間は、問題の中心は相手だと感じます。

どうすれば彼が振り向くか。

どうすれば連絡をくれるか。

なぜ将来の話を避けるのか。

なぜ私を選ばないのか。

相手のことを考えている間は、自分がどうしたいかや何を望んでいるかを後回しにできます。

けれども、相手が誠実に向き合ってくれると、今度は自分もその関係にしっかり向き合うことになります。

私はどれくらいの頻度で会いたいのか。

どのような関係を作りたいのか。

これは嫌だと、どこまで言えるのか。

何をしてもらったらうれしいのか。

困ったときに相手を頼れるのか。

自分の希望を見せれば、相手と違う部分も出てきます。

断られることもあるでしょう。

意見が合わず、話し合いが必要になることもあります。

追いかける恋愛では、「選ばれるかどうか」が中心です。

対等な恋愛では、「二人は何を選ぶのか」が中心になります。

選ばれるために努力することは得意でも、自分の希望を出して二人で決めることに慣れていない人にとっては、こちらのほうが怖く感じられることがあります。

愛されるには、頑張る必要があると思うようになった背景

これまでの人間関係の中で、何かをしたときにだけ認めてもらえた人もいます。

手がかからないと褒められた。

親の機嫌が悪いときは、気をつかった。

困っている家族を励ます役になった。

自分の希望を言うより、相手の事情を優先した。

頑張って結果を出したときには見てもらえた。

そうしたことが続くと

「何もしなくても好かれる」

ということが理解できなくなります。

愛されるには、役に立つこと。

相手の事情を理解すること。

待つこと。

我慢すること。

ほかの人より頑張ること。

それが恋愛の中でも続くことがあります。

また、過去の恋愛で、信じていた相手に突然裏切られた経験がある人もいるでしょう。

最初から半分疑っていれば、信じた自分が恥ずかしいと思わずに済む。

危うい相手を選んでいれば、何か起きても、

「やっぱりそうだった」

と思える。

最初から問題が見えている相手のほうが、何が起きるかわからない誠実な関係より、予測しやすく感じられる場合もあります。

「今度こそ選ばれたい」が同じ恋愛を繰り返させる

自分を簡単には選ばない人を好きになると、

「この人に選ばれたら、私には価値がある」

と感じることができます。

これまで振り向いてもらえなかった。

大事な場面で後回しにされた。

誰かと比べられた。

欲しかった愛情を、十分には受け取れなかった。

その悲しさが残っていると、現在の恋愛で、

「今度こそ私を選んでほしい」

という気持ちが強くなります。

相手が簡単には振り向かないほど、選ばれたときのうれしさが大きくなります。

だから、連絡がなくても待つ。

曖昧な関係でも離れない。

相手の事情を理解し続ける。

ほかの女性がいても、自分のほうを向かせようとする。

今の相手と恋愛をしていると同時に、過去に選ばれなかった自分の価値まで証明しようとするのです。

ただ、相手が嘘をつく、約束を守らない、浮気をする、曖昧な扱いを続けるといった行動の責任は、行動した本人にあります。

自分の過去を振り返るのは、相手の行動を正当化するためではありません。

どの段階で違和感があったのか。

なぜその違和感を見過ごしたのか。

苦しい関係でも、何を証明したくて離れられなかったのか。

そこを理解し、自分の選択を取り戻すためです。

「違和感」は必ずしも変化のサインではない

誠実な相手への違和感は、新しい愛情の形にまだ慣れていないときに生じることがあります。

実際に、そのような場合はあります。

ただし、違和感にはいくつかの種類があります。

慣れていない穏やかさに戸惑っていることもあれば、本当に相性が合わないこともあります。

相手がやさしそうに見えて、実際には自分の意見を何も出さない場合もあります。

表面上は丁寧でも、こちらの気持ちを理解しようとしない人もいます。

そのため、「誠実な人に違和感を持つ私はおかしい」と決めつける必要はありません。

次のことを分けて確認してみてください。

  • 私が惹かれているのは、現在の相手か、いつか変わる相手か
  • 相手といる時間には、喜びと不安のどちらが多いか
  • 不安になる出来事がなくなっても、その人に興味を持てるか
  • 私は相手に必要とされたいのか、一緒に関係を作りたいのか
  • 自分の希望や嫌なことを伝えられる相手か
  • 相手の言葉と行動は合っているか
  • 同じ扱いを友人が受けていたら、どのように感じるか

相手を好きであることと、その関係が自分に合っていることは、同じとは限りません。

好きな気持ちがあっても、雑な扱いまで受け入れる必要はありません。

穏やかな関係を、すぐに好きになる必要はない

恋愛対象の選び方を変えると決めても、次の日から誠実な男性だけを好きになれるわけではありません。

穏やかな相手にすぐ恋愛感情が出ないこともあります。

これまで、強い不安や緊張と一緒に恋愛が始まることが多かったなら、関係がゆっくり進むことに戸惑うでしょう。

だからといって、気持ちがない相手と無理に付き合う必要もありません。

すぐに結論を出さず、その人と話したときに何を感じるかを見ていく。

相手の考え方に興味を持てるか。

自分の話をしたくなるか。

意見が違うときにも、話し合えるか。

一緒にいるとき、自分ばかりが関係を進めていないか。

相手のやさしさだけを評価するのではなく、その人自身を知っていくことが必要です。

そして相手を選ぶときには、

「私はこの人にどれほど強く惹かれるか」

だけでなく、

「私はこの人といると、どのように扱われるのか」

も確認してみてください。

まとめ|恋の強さと、不安の強さを分けてみる

危うい男性に強く惹かれるとき、相手への「好き」という気持ちだけで動いているとは限りません。

連絡を待つ不安。

いつか選ばれたいという期待。

自分の価値を証明したい気持ち。

相手を理解し、支えることで居場所を作ろうとする思い。

そうしたものが重なり、恋愛感情をさらに強く見せることがあります。

一方、誠実な相手に違和感があるからといって、すべてを過去の影響だと考える必要もありません。

本当に相性が合わないのか。

相手の意思や魅力が見えないのか。

穏やかに扱われることに慣れていないのか。

その中身を具体的にすることが大切です。

頭では「次は同じ相手を選ばない」と決めても、強く惹かれる相手が現れると、以前と同じ関係へ戻ってしまうことがあります。

その場合は、相手を見る目だけを変えようとしても難しいかもしれません。

カウンセリングでは、最初に誰かを追いかける関係性を学んだのはどのような相手との関係だったのか、何をすれば愛されると思うようになったのか、大切にされたときに何が起きると感じているのかを整理していきます。

過去に選ばれなかった悲しさや、言えなかった怒り、頑張っても見てもらえなかった悔しさが残っている場合、その感情を解放し、当時の関係を現在の視点から理解し直していきます。

今の恋愛で、過去の出来事まで証明し続けなくてよくなると、「強く惹かれるか」だけに任せず、どのような関係を作りたいかという視点から相手を見やすくなります。

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危うい相手を選ばないと決めても同じ恋愛へ戻ってしまうときには、その人を好きになった理由だけでなく、その関係で何を証明しようとしているのかを一緒に整理できます。

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