やさしい男性がいいのに、物足りなくなるのはなぜ?

やさしい男性に安心は感じるのに、なぜか物足りなく感じてしまう恋愛心理を解説した記事のアイキャッチ 恋愛・夫婦関係

「次に付き合うなら、やさしい人がいい」

そう思っていたはずなのに、実際にやさしい男性と関わり始めると、なぜか気持ちが動かないことがあります。

話を聞いてくれる。

こちらの都合を優先してくれる。

怒鳴ったり、威圧的な態度を取ったりしない。

連絡もきちんとしている。

一緒にいて疲れるような相手ではありません。

むしろ、周囲に話せば、

「そんなにいい人なら、何が不満なの?」

と言われそうな男性です。

けれども、自分の中では何かが足りない。

嫌いではない。

悪い人でもない。

一緒にいるのが苦痛なわけでもない。

それでも、

「この人を好きなのだろうか」

と考えてしまう。

そして、

「やさしい人がいいと言っていたのは、自分ではなかっただろうか」

と、自分でもわからなくなることがあります。

やさしいことと、魅力を感じることは別

やさしい人がいいと思う気持ちは、本音でしょう。

傷つけられたくない。

怖い思いをしたくない。

自分の話を聞いてほしい。

大切に扱ってほしい。

そう願うのは自然なことです。

ただ、やさしければ必ず恋愛感情が生まれるわけではありません。

どれだけ誠実な人でも、話が合わないことはあります。

一緒にいても、自分の気持ちを話したくならないこともあります。

尊敬できる部分が見つからなかったり、異性として惹かれなかったりすることもあります。

「いい人なのだから好きにならなければ」と考えても、恋愛感情は条件だけでは決まりません。

やさしい男性を好きになれないからといって、乱暴な男性を求めているとは限らないのです。

まずは、やさしさと魅力を分けて考える必要があります。

誰にでもやさしいと、特別に思われている感じがわかりにくい

やさしい男性は、自分だけではなく、周囲の人にも丁寧に接することが多いものです。

店員にも感じがいい。

友人の話もよく聞く。

困っている人がいれば自然に手を貸す。

そのような姿は、その人の良いところです。

けれども、恋愛になると、

「この人は、私にどんな気持ちを持っているのだろう」

とわからなくなることがあります。

誰に対しても同じようにやさしい。

自分の話も聞いてくれるけれど、他の人の話も同じように聞く。

誘えば来てくれるけれど、相手から積極的に誘われることは少ない。

やさしくしてもらっているのに、自分が特別に選ばれている感じがしないのです。

求めているのは、意地悪な人や冷たい人ではありません。

「あなたと会いたい」

「あなたのことをもっと知りたい」

「私はこうしたい」

という、こちらに向いた気持ちが見えないことに物足りなさを感じている場合があります。

合わせてくれることが、やさしさとは限らない

デートの予定を決める時に、

「どこでもいいよ」

「好きなところでいいよ」

「君に合わせるよ」

と言ってくれる。

最初は、こちらを尊重してくれているように感じます。

けれども、それが毎回続くと、

「あなたはどうしたいの?」

と聞きたくなることがあります。

こちらの意見を受け入れてほしい一方で、相手の考えも知りたい。

時には誘ってほしい。

行き先を提案してほしい。

その人が何を好きで、何を嫌い、どのように生きたいと思っているのかを見せてほしい。

恋愛では、ただ反対されないことだけを求めているわけではありません。

相手の意思に触れることで、その人に興味を持ったり、頼もしさを感じたりすることもあります。

何を聞いても、

「どちらでもいい」

「君の好きにしていい」

と返ってくると、やさしいというより、関係をこちらに任されているように感じる場合もあります。

物足りないのは、やさしさではなく、相手の意思や積極性が見えないことなのかもしれません。

不安になる相手のほうが、気持ちが動くこともある

やさしく安定した男性には気持ちが動かないのに、何を考えているのかわからない男性には強く惹かれることがあります。

連絡が来る日と来ない日がある。

会っている時はやさしいのに、その後は急に冷たくなる。

こちらに興味があるように見える時もあれば、そうではない時もある。

そのような相手と関わると、

「私のことをどう思っているのだろう」

「次はいつ連絡が来るのだろう」

と、相手のことを考える時間が増えます。

連絡が来ればうれしくなり、来なければ落ち込む。

相手の反応によって感情が大きく動くため、

「こんなに気になるのだから、私はこの人が好きなのだ」

と感じやすくなります。

もちろん、本当に魅力を感じている場合もあります。

ただ、相手を好きだから気持ちが揺れているのか、関係が不安定だから相手から目が離せないのかは、分けて見たほうがよいでしょう。

これまでの恋愛で、追いかけたり、相手の気持ちを確かめようとしたりする時間が長かった人は、穏やかな関係を「何も起こっていない」と感じることもあります。

「追いかける役割」がなくなると、自分の居場所がわからなくなる

これまでの恋愛で、

相手の都合に合わせる。

相手の機嫌を読む。

困っている相手を支える。

離れていきそうな相手をつなぎ止める。

そうした役割を引き受けることが多かった人もいます。

関係を続けるために、自分がいつも何かをしてきたのです。

ところが、やさしく安定した男性と関わると、その仕事がなくなります。

機嫌を直してあげる必要もない。

追いかけなければ離れていくわけでもない。

相手を支える必要もない。

本来なら楽になるはずですが、

「私はこの人との間で、何をすればいいのだろう」

とわからなくなることがあります。

相手の問題に対応することで関係を作ってきた人にとって、ただ一緒に過ごすことは、案外難しいものです。

物足りないというより、これまでとは違う関わり方に慣れていない場合もあります。

物足りない理由を、ひとまとめにしない

やさしい男性に魅力を感じない時、その理由は一つではありません。

単純に相性が合わないこともあります。

会話や価値観に魅力を感じないこともあります。

相手が受け身すぎて、関係を自分一人で動かしているように感じている場合もあります。

自分に向いた気持ちが見えず、誰にでも同じように接しているように感じることもあります。

不安や緊張のある関係に慣れていて、穏やかさを退屈だと受け取っている場合もあります。

これらを全部、

「私はやさしい男性を好きになれない」

でまとめてしまうと、自分が何を求めているのかが見えません。

大切なのは、物足りなさの中身をもう少し具体的にすることです。

相手から誘ってほしいのか。

もっと意見を言ってほしいのか。

自分に関心を向けてほしいのか。

会話や考え方に刺激がほしいのか。

異性として惹かれる部分がないのか。

そこがわかれば、相手との関係で話し合えることなのか、相性として受け止めることなのかも変わります。

楽しい関係を二人で作れる場合もある

長く続く関係では、出会った頃と同じ強さのドキドキが、ずっと続くわけではありません。

一緒にいることに慣れれば、最初の緊張は減っていきます。

その代わり、気を張らずに過ごせるようになったり、困った時に話し合えたりする関係が作られていきます。

変化がほしいなら、いつもと違う場所へ行ったり、それぞれの興味を相手に話したりすることで、関係に新しいものを入れることもできます。

ただし、自分が一人で盛り上げ役を引き受ける必要はありません。

何を提案しても相手が動かない。

こちらに関心を向けようとしない。

関係を育てることを、いつも自分だけが考えている。

そのような状態なら、「工夫すれば何とかなる」と自分だけで背負わず、今の関係をそのまま見ることも必要です。

二人で作れる関係なのか、一人だけが動かしている関係なのかは、大きな違いです。

自分が求めている「やさしい人」を考える

やさしい人がいい。

でも、何でも合わせてくれるだけでは物足りない。

自分を尊重してほしい。

でも、相手自身の意見も聞きたい。

穏やかに過ごしたい。

でも、こちらに向いた気持ちも感じたい。

こうして考えると、求めているのは、ただ感じのいい男性ではないのでしょう。

こちらの気持ちを尊重しながら、その人自身の意思もある。

誰にでも丁寧だけれど、自分に向けた関心や愛情も伝えてくれる。

一緒にいて気を張らずに済むけれど、会話や行動からその人らしさも感じられる。

そのような関係を求めているのかもしれません。

カウンセリングでは、

なぜ不安定な相手ほど気になってしまうのか。

やさしい相手に、具体的に何が足りないと感じるのか。

これまでの恋愛で、どのような役割を引き受けてきたのか。

自分にとって、恋愛の魅力とはどのようなものだったのか。

そうしたことを一緒に整理していきます。

「やさしい男性では物足りない」と結論づけるのではなく、自分が穏やかさのほかに何を求めているのかがわかると、これからの相手選びも変わってきます。

こちらの記事もどうぞ

タイトルとURLをコピーしました