かまってちゃんにロックオンされたら?振り回されやすい人の心理と対処法

かまってちゃんにロックオンされたら 仕事・対人関係

なぜか、いつも自分のところに話しに来る人がいる。

忙しそうにしていてもお構いなしに、長い話を始める。

メッセージにすぐ返事をしないと、

「怒ってる?」

「何か悪いことした?」

「私のこと、嫌いになった?」

と聞いてくる。

少し距離を取ろうとすると、急に落ち込んだり、すねたり、ときにはこちらを責めたりする。

最初のうちは、寂しいのだろうと思って話を聞いていた。

けれども、いくら話を聞いても終わらない。

励ましても、また同じ相談が始まる。

気づけば、自分がその人の気分を支える係のようになっている。

このように、周囲からの反応や関心を繰り返し求める人を、一般に「かまってちゃん」と呼ぶことがあります。

もちろん、誰にでも人から気にかけてもらいたい気持ちはあります。

話を聞いてほしい日もあれば、認めてもらいたいときもあります。

問題になるのは、その要求が一方的に続き、こちらの都合や気持ちがほとんど考慮されなくなっている場合です。

そして、もう一つ考えたいのが、なぜその人は大勢いる中から、自分に繰り返し反応を求めてくるのかということです。

かまってちゃんと呼ばれる人に見られやすい言動

かまってちゃんと呼ばれる人には、次のような言動が見られることがあります。

  • 誘われなかったことを強く気にする
  • 人が話している途中で、自分の話を始める
  • それほど親しくなくても、個人的な悩みを詳しく話す
  • 自慢話や不幸な話で、周囲の関心を集めようとする
  • 返事が遅いと、何度もメッセージを送る
  • ほかの人と親しくしていると、不機嫌になる
  • 距離を取られると、落ち込んだ様子を見せたり、相手を責めたりする
  • 聞いてもらうことは多いが、相手の話を聞くことは少ない

これらの言動の奥には、

「私のことを気にしてほしい」

「ここにいてもいいと思いたい」

「誰かに必要とされていると感じたい」

という思いがあるのかもしれません。

本人は、誰かに反応してもらうことで、一時的には満足します。

けれども、その満足が長く続かないため、しばらくするとまた関心を求めます。

一度話を聞いたから終わり、というわけにはいかないのです。

なぜ特定の人がロックオンされるのか

かまってくる人は、誰に対しても同じ強さで近づくとは限りません。

話を聞いてくれる人。

頼まれると断れない人。

不機嫌になられると気になる人。

相手を傷つけることを必要以上に恐れる人。

「私が少し我慢すれば済む」と考える人。

こうした人には、繰り返し関わろうとすることがあります。

はじめは、親切心で話を聞いていたのでしょう。

困っているように見えたから、力になろうとしたのかもしれません。

ところが、相手は、

「この人なら聞いてくれる」

「この人なら、私を見捨てない」

「少しくらい無理を言っても、応じてくれる」

と感じるようになります。

こうして、いつの間にかロックオンされたような状態になります。

怒ることや説教することも「反応」になる

かまってくる人に対して、最初は親切にしていても、やがて腹が立ってくることがあります。

「同じ話を何回するの?」

「少しは自分で考えたら?」

「こちらにも都合があるんだけど」

そう言いたくなるでしょう。

実際に、強く注意したり、説教したりすることもあるかもしれません。

ところが、相手にとっては、怒られることも一つの反応です。

こちらが腹を立てるほど、その人のことを考えている。

長い説教をするほど、その人の問題に時間を使っている。

逃げ回ったり、避ける方法を考え続けたりすることも、頭の中ではその人に占領されている状態です。

そのため、激しく怒れば相手が離れるとは限りません。

むしろ、

「こんなに怒るということは、私のことを気にしている」

「嫌われているかもしれないけれど、無視はされていない」

と受け取られることもあります。

無視すれば解決するとは限らない

では、まったく相手にしなければよいのでしょうか。

相手との関係によっては、連絡を減らしたり、会う機会をなくしたりすることで解決する場合もあります。

ただ、職場、家族、親戚など、簡単には関係を切れない相手もいます。

また、表面上は返事をしなくても、頭の中では、

「悪いことをしたかな」

「傷ついているだろうな」

「次に会ったとき、何を言われるだろう」

と考え続けていることがあります。

この状態では、行動では距離を取っていても、気持ちはまだ相手に強く引っぱられています。

必要なのは、冷たい人になることではありません。

相手が落ち込んだり、不機嫌になったりしたときに、その感情を自分の責任にしないことです。

距離を取ると罪悪感が出てくる人

ロックオンされやすい人の中には、相手を断ることよりも、その後の罪悪感に耐えることが難しい人がいます。

頼まれたときに断れば、相手がかわいそうに思える。

話を切り上げれば、見捨てたような気がする。

返信を遅らせれば、自分が意地悪をしているように感じる。

そのため、本当はもう疲れていても、

「今日だけなら」

「少しくらいなら」

と応じてしまいます。

しかし、この「今日だけ」が何度も続きます。

そして限界になると、急に強く怒ったり、関係を切ったりすることがあります。

相手からすると、昨日まで話を聞いてくれていた人が、突然冷たくなったように見えるでしょう。

こちらからすると、ずっと我慢してきた末の決断です。

このすれ違いが起こるのは、自分の限界をかなり超えるまで、はっきり示してこなかったからかもしれません。

相手が落ち込んでも、それがすべて自分のせいとは限らない

こちらが断ったあと、相手が落ち込むことがあります。

「もう誰も私の話なんて聞いてくれない」

「やっぱり私は嫌われる」

「あなたならわかってくれると思ったのに」

そんなことを言われれば、胸が痛むかもしれません。

けれども、その人が抱えている寂しさや不満は、こちらが断った瞬間に生まれたとは限りません。

以前から持っていたものが、こちらの対応をきっかけに表へ出ただけかもしれません。

自分が話を聞けば、しばらくは機嫌がよくなる。

けれども、またすぐに不満が出てくる。

この繰り返しが起きているなら、こちらの対応だけで相手の気持ちを支え続けることはできません。

相手が落ち込んでいることと、自分が悪いことをしたということは、同じではないのです。

かまってくる人に腹が立つのは、自分が我慢してきたからかもしれない

かまってくる人に、非常に強い怒りを感じる場合もあります。

「どうして自分のことばかり話せるの?」

「どうして、そんなに人に要求できるの?」

「こちらは我慢しているのに」

この怒りには、自分が長い間、要求を抑えてきたことが関係している場合があります。

本当は自分も、誰かに話を聞いてほしかった。

困ったときには助けてほしかった。

寂しいときには気づいてほしかった。

けれども、

「人に迷惑をかけてはいけない」

「自分のことは自分で何とかするべき」

「忙しい人に話を聞いてほしいなんて言えない」

と考え、自分の希望を飲み込んできた。

そんな人の目の前で、相手が遠慮なく、

「聞いて」

「わかって」

「私を優先して」

と求めてくれば、腹が立つのも無理はありません。

相手への怒りの中に、

「私はずっと我慢してきたのに」

という気持ちが混ざっていることがあるのです。

面倒を見ることで、自分の居場所を作ってこなかったか

かまってくる人に振り回される関係は、今回が初めてではないかもしれません。

家族の愚痴を聞く役だった。

職場では、困っている人の後始末を引き受けてきた。

友人から深夜に相談されても、眠いと言えなかった。

恋愛では、問題を抱えている相手を支え続けた。

このような関係を何度も経験しているなら、単に今回の相手が面倒な人だから、というだけではない可能性があります。

誰かの役に立つこと。

話を聞くこと。

困っている人を支えること。

それによって、自分の居場所を作ってきたのかもしれません。

頼られることは負担である一方、自分が必要とされていると感じられる時間でもあります。

そのため、相手から離れたいのに、完全には離れられないということが起こります。

「頼られる私」をやめると、関係がなくなる気がする

いつも人の話を聞いてきた人は、自分が断ったら関係そのものが終わるように感じることがあります。

相談に乗らなければ、もう連絡が来なくなる。

役に立たなければ、必要とされなくなる。

冷たい人だと思われる。

そう考えると、自分の都合よりも相手の要求を優先してしまいます。

けれども、こちらが一方的に支え続けなければ続かない関係は、すでにかなり偏っています。

話を聞けない日があっても続くのか。

断っても、こちらの事情を理解してくれるのか。

自分の話にも関心を持ってくれるのか。

そこを見ることで、その関係が互いを尊重するものなのか、一方だけが支えるものなのかが見えてきます。

かまってちゃんにロックオンされたときの対処法

相手を変えようとするよりも、まず自分の対応を一定にすることが大切です。

返事をする範囲を決める

毎回すぐに返信してきたなら、返信する時間を決めます。

夜遅い連絡には翌日に返す。

仕事中の私的な相談には応じない。

長い相談は、時間を区切る。

その日の相手の機嫌によって対応を変えるのではなく、自分の都合を基準にします。

できないことを短く伝える

長く説明すると、相手から反論されたり、交渉が始まったりすることがあります。

「今日は話を聞けません」

「今は返信できません」

「その件は私では対応できません」

必要なことを短く伝えます。

相手を納得させてから断ろうとすると、いつまでも断れません。

相手の問題を代わりに解決しない

話を聞くたびに、解決策を考えたり、誰かに連絡したり、問題を処理したりしていると、相手はさらにこちらを頼るようになります。

「あなたはどうしたいの?」

「その件は、自分で決める必要があると思う」

と、相手に戻すことも必要です。

不機嫌や落ち込みを見ても、すぐに対応を変えない

断ったあとに相手が不機嫌になると、つい、

「やっぱり少しなら聞くよ」

と言いたくなるかもしれません。

しかし、そこで対応を変えると、不機嫌になれば要求が通るという形になります。

相手がどう反応するかと、自分が何を引き受けるかは分けて考えます。

必要なら、実際に距離をとる

何度伝えても境界を越えてくる。

仕事や生活に支障が出ている。

暴言や脅しに近い言動がある。

そのような場合は、連絡手段を限定する、第三者に相談する、会う機会を減らすなど、具体的に距離を広げる必要があります。

すべての人と良好な関係を続けなければならないわけではありません。

相手を気にしない人になる必要はない

かまってくる人に振り回されないために、感情をなくしたり、鉄のように冷たい人になったりする必要はありません。

相手が寂しそうなら、寂しいのだろうと思う。

困っているなら、困っているのだろうと理解する。

ただし、理解することと、すべて引き受けることは別です。

相手の気持ちはわかる。

けれども、今日は話を聞けない。

相手が不満を持つこともある。

けれども、自分の予定を変更する必要はない。

この二つを同時に持てるようになると、相手の反応に振り回されにくくなります。

なぜかいつも同じ人に頼られるなら

かまってくる人との関係だけを見ていると、

「相手が変わってくれれば楽になる」

と思うでしょう。

けれども、相手が変わっても、また別の人から長い相談を持ち込まれることがあります。

職場でも、友人関係でも、恋愛でも、いつも自分が面倒を見る側になる。

最初は親身に関わり、限界まで我慢し、最後には突然離れる。

この流れを繰り返しているなら、今回の相手への対処だけではなく、自分がなぜ断れないのかも見ていく必要があります。

頼られることで、どんな役割を引き受けてきたのか。

断ったとき、何が起こると恐れているのか。

相手が不機嫌になると、なぜ自分の責任だと感じるのか。

自分の希望を言うことを、いつから控えるようになったのか。

カウンセリングでは、かまってくる相手を分析するだけではなく、仕事、家族、友人関係、恋愛の中で、自分がいつも「話を聞く人」「助ける人」「我慢する人」になっていないかを整理していきます。

問題は、相手に関心を持つことではありません。

相手を気にかけるたびに、自分の都合や気持ちを後回しにしてしまうことです。

かまってちゃんにロックオンされたと感じるときは、その人の特徴だけでなく、自分がなぜこれほど長く応じ続けているのかを見てみると、関係の中で繰り返してきたことがわかるかもしれません。

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