あの時知りたかった心理学シリーズ第28:隠された感情と無表情の心理—怒っているのに怒れない理由

感情を抑えることが引き起こす争い オススメ記事
感情を抑えることが引き起こす争い

私と元パートナーである困ったちゃんとの、様々なエピソードをご紹介しつつ、浮気などの問題に隠れている心理を、わかりやすくお伝えするシリーズです。


怒っている人に「怒ってる?」と聞いてはいけない

とある日の困ったちゃん。
彼は怒ったような、機嫌が悪そうな顔をして、リビングのテレビの前に座っていました。
その顔を見て、私はついつい言ってしまったのです。

「怒ってるの?どうしたの?」
困ったちゃんは、即答で「怒ってない」と言いましたが、彼の顔はまるで「怒ってる」と書いてあるように見えました。
それでも、彼は続けてこう言いました。
「怒ってない!」
私「でも、怒ってるように見えるけど?」
困「怒ってない!俺は生まれつきこんな顔やっ!」

まさかの「生まれつき?」と思いながらも、つい反論。
「いやいや、そんな無愛想な赤ちゃんはいない・・・生まれつきってことはないでしょ!」
でも、困ったちゃんは言い張ります。
「その言い方が、怒ってる!」
「怒ってないって、言ってるやろっ!」
「ほらっ怒ってる!」
「怒ってないわい!うるさいなっ!」
「怒ってるの?って、聞いただけで、どうしてそんなに怒るの!」
「怒ってるかどうか聞いただけと違うやろっ!」

その後、戦争状態に突入。
ドカーーーン!ピューーーーー!ドンッ!バリバリバリ!ガシャーーーーーン!
まあ、そんな感じで、口を開けば口論に。
最終的には私も怒ってしまい、大喧嘩になってしまいました。


怒っている顔を隠すと無表情になる

でも、後から思い返すと、私は彼が怒っているのに気づけていなかったのかもしれません。
実際、困ったちゃんは「怒ってる」とは言っていなかったけれど、何となくその顔を見ると怒っているように見える。
その理由、実は人間は感情を抑圧すると無表情になるんですって!
つまり、彼は「怒っている」ことを抑圧していたから、無表情になっていたのです。

怒りを感じているけれど、それを表に出したくない、そんな心理が働いた結果、彼は無表情になったというわけです。
もちろん、無表情のままだと、私にはその感情がわからない。
でも、彼が何も言わずに黙っていると、「怒ってるのかな?」と思ってしまうわけです。


抑圧された感情が爆発する時

では、なぜ無表情のままだと問題が起きるのでしょうか?
感情を抑圧すると、それはどこかで爆発します。
私たちが感情を押し込めると、そのエネルギーがどんどん圧縮されて、耐えきれなくなったときに「爆発」するのです。

困ったちゃんも、何か不満があったのでしょう。
その怒りを抑えつつ、無表情を続けていたわけですが、その抑圧された怒りが私に向かって爆発した結果、喧嘩になってしまったのです。
私が彼に「怒ってる?」と聞いてしまったことで、そのエネルギーが爆発したのでした。


抑圧した感情は周りに飛び火する

もしも、私が「怒ってるの?」と聞かなければ、もしかしたらこの感情は爆発しなかったかもしれません。
でも、私は無意識に、彼の抑圧された怒りに触れてしまったのです。

怒りを抑圧していた困ったちゃんは、私がその感情を刺激したことで、ついには私にまでその怒りが飛び火してしまいました。
まさに、私たちも、お葬式で思わず笑ってしまうことのように、抑圧された感情がある時爆発して、周りにもそのエネルギーが伝わることがあるのです。


まとめ

感情を隠したり、抑えたりすることが逆に問題を引き起こすことがあります。
感情は無理に抑え込むのではなく、適切に表現していくことが大切だということに気づかされました。
抑圧された感情はやがて爆発し、そのエネルギーが周りにまで影響を与えてしまうのです。

私たちの心には、思った以上に複雑な感情が隠れていることがあります。
その感情を理解し、相手とコミュニケーションをとることが、お互いの心の葛藤を解消するカギになりますよね。

これからも、感情に関する心理学を学びながら、人間関係をより良いものにしていけたらいいですね。


この記事は、旧ブログに掲載していた内容を元に加筆修正したものです。内容を整理し新しいブログへ移行しました。

タイトルとURLをコピーしました