あの時知りたかった心理学シリーズ第31:依存と自立—勘違いと主導権争い

依存と自立—関係性における心理的な挑戦 オススメ記事
依存と自立の間で悩み続けた結果、どう向き合うべきだったのかを考える

私と元パートナーである困ったちゃんとの、様々なエピソードをご紹介しつつ、浮気などの問題に隠れている心理を、わかりやすくお伝えするシリーズです。

とんだ勘違い

昔々、あるところに、勘違い女が暮らしていました。 とっても自立しているにも関わらず、「私は依存しているんだ!もっとしっかりしなきゃ!強くならなきゃ!」と、更に強くなるべくトレーニングしておりました。

そうです…昔の私のことです。
「私は依存しているから、もっともっと強くなるのよ!」と思っておりました。

何故そう思っていたかといいますと、今からは想像できないかもしれませんが、わたくしおもいっきり悩んでおりました。ですので、カウンセリングサービスの心理学講座なんかを、熟読していたのです。そこには、「依存」の文字が…

「ふむふむ。相手に頼ってしまうのが依存なのだね。」
「私は、困ったちゃんに依存しているから別れられなくてしんどいのね。」
「依存から抜け出すには、自立すればいいのね。」
「強くなるのよ!」

確かに、当時の私と困ったちゃん二人の関係性だけを見ると、「俺はマンション欲しかったんや!」と家出してしまい、あんな事も、こんな事もやらかした奴と別れられなかった私は、依存側でした。ですが、私という人間単位で見てみると…

1箇所にだけ依存、その他は超自立

誰にも相談できず、しんどいとも愚痴を言えず、心理学講座を熟読し、ありとあらゆる本を読破し、自分で何とか問題を乗り越えようとしている行動が、おもいっきり自立なのであります。

更に言うならば、困ったちゃんが家出を決行するまでは、二人の関係性でも私は自立側でした。私が自立側で、生活の主導権を握っていたので、耐えかねた困ったちゃんが、暴挙に出たとも言えるわけです。
そして、一挙に立場逆転!

ですので「依存しているから、自立して強くなるのよ!」という私の行動は、二人の関係性でいくと、「自立をもう一度この手に!」とばかりに、主導権争いをしようとしている状態で、私の人生と言う観点から見ると、「そっ…それ以上は無理でしょ!」と言うところを超えて、更に自立しようとしていたわけです。

勘違いが生んだ、あくなき挑戦…でも、それ間違いですっ!

勝つことよりも大切なことがある

主導権争い

困ったちゃんが、家出してしまった事により、一気に立場が逆転し、依存側になったわたくし…
「俺は、家を出る!」と決断し、無謀にも決行したのは困ったちゃんで、主導権は奴に移ってしまいました。
こうなってしまうと、私が「帰ってきてほしい」とお願いしても奴は、帰ってこない。
つまり、私には主導権がなくなってしまい、二人の関係性を続けていくのか、ここで終わらせるのかの選択権が、自分にはまったく無いような気持ちになってしまったのです。

「私には主導権どころか、選択権もない。」
「奴の決断を、そのまま受け入れるしかないのか?」
ガックシ…

そして、自分がとっても弱い存在に思えたのです。

こんな具合に、私は大きな勘違いをして、自立側に立つべく努力を始めたのです。しかし、これは大きな勘違いで、確かに私は依存側になりましたが、そこで自立を再び勝ち取ろうとすると、主導権争いというケンカ状態になってしまうのです。

実は、私が感じた「主導権どころか、選択権もない…」「そのまま受け入れるしかないのか?」という気持ちは、二人の関係性で長年困ったちゃんが、感じていた気持ちだったのです。
なので、一発逆転を狙って奴は暴挙に出て、見事に自立を勝ち取ったわけです。

主導権争いよりも大切なこと

私はどうすれば、よかったのか?
ここで、ケンカを吹っかけて、主導権を取り戻すよりも大切な事。
「あぁ困ったちゃんは、長年この感覚を味わってきたのだな~」と受け入れること。
そして、「私は何を欲しかったのだろう?」「そして、何が足りなかったのだろう?」と考えてみることです。

別にケンカに勝ちたかったわけではないのです。
二人で仲良くしたかっただけなのです。
やり方を変える必要が、あったのです。

再び困ったちゃんに勝負を挑んで、自立を勝ち取る努力をするのではなく、二人ともが勝つ方法を、模索した方が、かしこかったのだと、後になって気付きました。

すっかり、「弱いから強くなるんだ!」と勘違いしてしまったので、再びケンカを挑む羽目になってしまったのですが、方向性がまったく違ったわけです。
大失敗!

私が知らなかったこと

その環境での自分の状況を把握する必要性です。
私は、一発逆転されて二人の関係性で依存になりましたが、私自身の人生で見ると、自分の依存する気持ちを嫌って、おもいっきり自立していたのです。

会社で自立バリバリで仕事をしているのに、家に帰ったらヘナヘナヨレヨレの依存に大変身してしまうってことありませんか?
それぞれの環境によって、自分が依存しているのか?自立しているのか?把握してみるといいかもしれませんね。
そうすることで、取り組むべき課題が見えてくると思います。


まとめ

私たちが依存しているかどうかを見極めるには、状況に応じた自分をしっかり把握することが大切です。関係性の中で依存していると感じた時でも、自分一人の人生においては、意外に自立している自分がいることに気づくことがあります。依存と自立をバランスよく見極め、課題に取り組むことで、もっと健全な関係性を築いていけるはずです。

この記事は、旧ブログに掲載していた内容を元に加筆修正したものです。内容を整理し新しいブログへ移行しました。

タイトルとURLをコピーしました