7月の心理学ナイトにご参加くださった皆さま、ありがとうございました!
「自分に合った目標を立てたいのに、なぜか途中で止まってしまう……」
「頑張ってるはずなのに、なんか空回りしてる気がする」
——そんな声にお応えして、今回は【目標設定のしくみ】を心理学の視点からじっくり学んでいただきました。
当日は、
- 気合いより“スイッチ”の仕組み
- 言葉ひとつで変わる心の動き
- “続けられる目標”をどう作るか?
などなど、ふだん見落としがちな“こころのクセ”にフォーカス。
後半は、自分自身の目標を“やさしく言い換えてみる”実習も行いました。
(ご参加の方は、「あのワーク、後でやってみてね」と言っていたアレです!)
今日は、その中からほんの一部だけ、ブログでもご紹介します。
🧭「目標って、もっといろんな形があっていい」
よくあるのが、「週に3回○○する」みたいな数字目標。
でも実は、目標には3つのタイプがあります。
たとえば「運動したい」という願いがあるとき、それぞれの型でこんなふうに分けられます:
目標のタイプ | 例 | 特徴 |
---|---|---|
✅ タスク型 | 毎朝10分ストレッチする | 「何を、どれだけ」明確に決める。わかりやすいけどプレッシャーも |
🌀 プロセス型 | ストレッチしながら今日の気分を観察する | “行動の中身”より、“どう取り組むか”を重視する |
🌱 ビジョン型 | 健康で動ける体を保ちたい。そのためにストレッチを取り入れる | 理想の未来から、今の選択を考える |
📌タスク型は「やることリスト」タイプ。
📌プロセス型は「心の姿勢」や「意識の向け方」に焦点を当てたタイプ。
📌ビジョン型は「どんな未来を目指すのか」を軸にした逆算タイプ。
当日もご質問いただいたのですが、プロセス型の目標は“終わりがない”のが特徴です。
ゴールが曖昧に見えるぶん、「自分に合ってるか?」をこまめに見直す必要があります。
でもその分、自分の価値観とズレにくい目標にもなります。
◆ 同じ目標でも「型」が違うと、こんなふうに変わります
たとえば、「もっと人に頼るようになりたい」というテーマを、3つの型で言い換えると…
型 | 目標例 |
---|---|
タスク型 | 週に1回、誰かに相談してみる |
プロセス型 | 自分で抱え込んでいると感じたら「頼っても大丈夫」とつぶやく |
ビジョン型 | 人とのつながりを大切にする生き方をしたい → 今日一つだけお願いしてみる |
さらに、ビジネスシーンでよくある「プレゼン力を上げたい」という目標で見てみると——
型 | 目標例 |
---|---|
タスク型 | 毎週1回、プレゼン練習を録画して見直す |
プロセス型 | 話す前に「伝えたい相手の顔を思い浮かべる」を習慣にする |
ビジョン型 | 「説得よりも共感されるプレゼンができる人」になりたい → 今回の資料に一つ“ストーリー”を入れてみる |
◆ 「どれが正解」ではなく「どれが今の自分に合ってるか」
この3つに優劣はありません。
今のあなたが、
- 具体的に何かを始めたいなら → タスク型
- 続けるモチベーションを育てたいなら → プロセス型
- 意味ある日々を送りたいなら → ビジョン型
そんなふうに「今の自分に合っている型」を見つけて、目標をカスタマイズしていく。
それが、続けられる目標をつくるコツです。
◆ 最後に
※この記事は、7月の心理学ナイトでお話しした内容の ごく一部をピックアップ してご紹介しています。
当日ご参加くださった方は、「あの話ね!」とちょっとした復習として、
まだ参加されたことがない方には、「へぇ、こんなふうに実生活に活かせる心理学なんだ」と、
雰囲気だけでも感じていただけたらうれしいです。
毎回、テーマも切り口も少しずつ変えながら、
その場でしか味わえないライブ感で進めていますので、
興味を持っていただけた方は、ぜひ次回ご一緒できたら嬉しいです。
🟨「自分に合ったやり方がわかると、こんなに動きやすくなるんだ」
——そんな気づきがあった、7月の心理学ナイト。
8月はさらに、「選択の迷い」や「気持ちの揺れ」を整理するコツを扱います。
たとえば——
・あれこれ考えて動けないとき、どうすれば?
・人の意見に振り回されがちなとき、自分の“基準”ってどう作る?
・“やらなきゃ”じゃなく、“やりたい”を選ぶには?
実生活で役立つヒントを、心理学の視点からわかりやすくお届けします。
参加者同士の交流や発言はナシ。話を聞くだけでOKです。