あの時知りたかった心理学シリーズ第14:浮気の先に待つものは「むなしさ」だった!?

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「これが欲しかったはずなのに…」浮気後の本音とは?

私と元パートナーである困ったちゃんとの、様々なエピソードをご紹介しつつ、浮気などの問題に隠れている心理を、わかりやすくお伝えするシリーズです。


まさかむなしいと感じているなんて知らなかった

「むなしいんだよなぁ~」

「へっ?はっ?ほっ?…むなしいのか?」

これは、ある日突然、元パートナーである困ったちゃんが告白した一言。

なんと彼は、浮気の後に決まって「むなしい…」と感じていたのだそうです。

浮気された側としては、「知らぬ!」という気持ちですが、好奇心旺盛な私は疑問に思いました。

「浮気したら、いったいどんな気分になるのだろう?」

繰り返し浮気する彼を見て、「罪悪感があるわけがない」と思っていたのです。

楽しんでいるようにしか見えないし、「やめられねぇぜ!」くらいに思っているのでは?とすら考えていました。

ところが!まさかの「むなしい…」発言。

むなしいならやめればいいのに!

「むなしいなら、やめろよ!」

当然そう思いますよね。

しかし彼は「やめられない」と言うのです。

浮気された側としては、

「人生賭けてまで浮気してるんだから、楽しいに決まってるだろう!」

と思い込んでいました。

ところが彼の本音は「むなしい…」。

当時の私は激怒しました。

「好き勝手やった挙句に、むなしい…??」

「ならやめろ!即刻やめろ!」

…とはいえ、「浮気って楽しい!充実感ある!」なんて言われたら、それはそれでブチ切れるのですが。

浮気相手を手に入れた瞬間、急激に冷める男

彼曰く、「いい女だなぁ~」と感じるとテンションが上がる。

そこからあれやこれやと手を尽くし、浮気に成功!

すると…

テンションが急降下。

「俺…何やってんだろう…」とむなしさが襲ってくるそうです。

しかもその女性と一緒にいる時間も徐々に楽しくなくなり、しまいには面倒臭くなるとのこと。

なんという身勝手!!

さらに、それをパートナーに告白するのが困ったちゃんの困ったちゃんたる所以。

そして、それを興味深げに聞いてしまう私も私。

それはパートナーに相談することじゃない!

私の場合、彼は半ば相談するように「浮気すると、むなしいんだよね」と言ってきました。

カウンセリングの中でも、「それをパートナーに相談する!?」と驚くエピソードをよく耳にします。

例えば…

・夫が妻に「浮気相手の手料理がまずい」と愚痴る。

・浮気相手に「女心がわかってない!」と怒られた夫が、妻に「女心って何?」と相談する。

…え?

当然、浮気を容認しているカップルなら問題はありません。

しかし、パートナーをなんでも受け入れてくれる母親のように見ている場合、話は別です。

言われた側も、知らず知らずのうちに「母親役」を演じていることもあるのです。

私も彼の要望になんでも応え、役立つ人になろうとしていた部分がありました。

その結果、彼にとって私は母親のような存在になっていたのかもしれません。


追いかけるものを間違えるとむなしくなる

浮気をした彼が「むなしい…」と感じた理由は何か?

当時の私は理解不能でした。

しかし、心理学を学ぶうちにその理由が見えてきたのです。

浮気には「不足原則」が働いていると言われます。

つまり、私から得られなかったものを他の女性で補おうとしていたのです。

彼の場合、「女性らしい優しさ」や「褒め言葉」が不足していたのだとか。

しかし、それが埋められたはずなのに、なぜ「むなしい」?

理由は簡単。

本当に欲しかったものは「安心感」や「自分の価値を認められること」だったのです。

本当に欲しいものは別にあった

「これが手に入れば満たされる!」と思って手に入れた途端にむなしくなる経験はありませんか?

・仕事で成功したのに、充実感がない。

・高価なものを買ったのに、ワクワクしない。

それは、本当に欲しかったものが「まだ手に入っていない」から。

彼の場合、

「寂しくない安心できる環境」や「自分の価値を実感すること」が必要だったのです。

しかし、それに気づかず、「女性らしさ」や「褒め言葉」を追い求めた結果、むなしさを感じることに。

「ここにも俺の求めるものはなかった…」と、次なる浮気へと進んでしまったのです。

まとめ

浮気を繰り返す困ったちゃん。

彼が感じた「むなしさ」の正体は、本当に求めているものを手に入れられていないことでした。

「これがあれば満たされる!」と思い込んで行動しても、実は根本的な問題が解決していないことはよくあります。

もし「むなしい…」と感じることがあるなら、自分が本当に求めているものを見つめ直してみるのが大切かもしれません。


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