憧れのママレンジ
子供の頃住んでいた家の隣に、私と同い年の女の子がいました。 彼女は、一人っ子で、とても可愛がられていたので、最新のおもちゃを買ってもらえることもよくあり、私はおこぼれに与って、一緒に遊ばせてもらうことも多々ありました。
ある日、彼女の家に遊びに行くとっ!!
あのっ!!
憧れの!!
ママレンジがあるではないですかっ!!
知らない人も多いかと思うので、ママレンジの説明を少し・・・ 当時爆発的なヒット商品となった女の子用玩具です。 レンジと言っても、電子レンジじゃありませんよ。 電気を使って、とても小さなフライパン(おそらく直径10センチぐらいかと・・・)で、ホットケーキが焼けるのです。 もちろん目玉焼きだってできちゃいます。
何もホットケーキを焼かなくてもいいのですが、テレビコマーシャルで、おいしそうなホットケーキを焼く場面が、繰り返し放送されていたので、みんなホットケーキを焼いていました。
その憧れのママレンジが、お隣の女の子がゲットしたのです。 もちろん、すぐに一緒にホットケーキを焼かせてもらいました。 小さいホットケーキですから、何枚も焼きましたね。
大人からすれば、相当邪魔くさいおもちゃだったと思います。 大きなフライパンでホットケーキを焼けば、1回で済む物を、何度も何度も焼かなければいけないわけですからね。
あまりに毎日、私がお隣にホットケーキを焼きに出かけるので、恐縮しきった母は、次のXmasだか誕生日だかに、私にもママレンジを買ってくれました。 嬉しかったです。 ただ、お隣の女の子のママレンジがピンク色だったのに対し、同じ色にならないように配慮された私のママレンジは、黄緑色であったことは、私の不満ではありましたが・・・
チラシのごちそう
お隣の女の子が、ママレンジをゲットするまでにも、二人でたまにママゴトをしたのですが、その時の様子を、今日はお話ししたかったのです。(ママレンジの説明で、すっかり忘れていた)
新聞の間に挟まれて配達されるチラシがありますよね。 最近ではチラシもネットチラシになっていますが、当時は紙のチラシだったのです。スーパーのチラシには、たくさんの食べ物の写真が載っています。 その写真をハサミでチョキチョキと切り取り、それを使ってママゴトをしていました。 たくさんの食材(チラシを切り取った物)を並べて、お買い物をするのです。
うちの兄がたまに乱入してきて、『そんなん、偽物やん!!』と言うのですが、言われなくてもそんな事は百も承知。 二人で、楽しく遊びました。
どうして子供の頃って、チラシであんなに楽しく遊べたのでしょう。 「偽物やん!」と言われても、何とも思わず、そのまま楽しめたのです。
大人になると、楽しめなくなる?(心理学的視点)
私達人間は、子供の頃はとても感情豊かで、本当にちょっとしたことで喜べたり、楽しめたりするものです。 しかし、大人になるにつれて、感情を抑え込む経験を積み重ねることで、大きな刺激がないと喜べなくなったり、楽しめなくなってしまうことがあります。
心理学的には、これを「感情の適応」と呼びます。 つまり、同じ刺激を受け続けると、その刺激に慣れてしまい、新鮮な驚きや感動を感じにくくなるという現象です。
例えば、初めて高級レストランで食事をした時の感動も、何度も経験すると当たり前になり、感動が薄れていくのと同じです。
また、幼少期に感情を抑圧する癖がついてしまうと、小さなことでは喜びを感じにくくなることもあります。
心理学では、抑圧された感情は無意識のうちに影響を及ぼし、ポジティブな感情を素直に表現できなくなることがあると言われています。
例えば、「こんなことで喜んではいけない」「もっと我慢しないといけない」といった考えが染みつくと、自然と喜びや楽しさを感じることにブレーキをかけてしまうのです。
結果として、「楽しいことがないわけではないのに、なぜか心から楽しめない」といった感覚が生まれることもあります。
そのため、大人になってからでも、感情を素直に表現することを意識することで、子供の頃のような純粋な喜びを取り戻せる可能性があります。
まとめ
抑え込んできた感情を開放してあげることができると、子供の頃のように、感情表現が豊かになってきます。 ちょっとしたことで、笑えたり、楽しめたりできると、人生が楽しくなります。
「感情の新鮮さを保つ方法」として、以下のようなことが有効とされています。
- 新しいことに挑戦する
- 日常の中に小さな変化を加える
- 感情を表に出すことを意識する
なんたって、毎日がXmasというわけには、いかないのですからね。 日々仕事に追われる、家事に追われる生活の中でも、ほんの小さなことで、幸せを感じられるようになれると、人生バラ色です。
※「私が子供だった頃」シリーズとして、過去の記事に加筆修正を行い、新しい内容を追加しました。