「一人でいるのが好き」=「人といるのが嫌」ということではないのです。

一人の時間を楽しむ人物 対人関係に活かす心理学
人の時間が心のリフレッシュに必要な理由を示す画像

一人が好きな人は冷たい?

常に誰かと一緒にいないと落ち着かないという人もいれば、「一人でいる時間が好き」という人もいる。

私も「一人でいる時間が好き」な人間なのだけれど、そのせいなのか、同じく一人時間が好きな人からのカウンセリングご依頼も多い。

「一人暮らしです」
という話しをすると、「さみしくないですか?」と聞かれることが多いのだけれど、今のところ寂しいとは思わない。

世の中には、様々な人がいて、それぞれ違った価値観があって、好き嫌いや、心地よいと感じることなどの違いも、人の数だけあると言ってもいいくらいです。

で!

私は思うのです。

世の中には、「一人でいる時間が好き」と感じる人が、それなりの人数はいらっしゃると。

そして、そんな人たちは、「私って、人付き合い悪いのかな?」とか、「私って、冷たいのかな?」とか、「私って、変わっているのかな?」と悩んでいることも多い。

そうじゃないと思います!

一人の時間が必要なだけ

「一人の時間が好き」と言っている人って、誰かと一緒にいるのが嫌なわけではないことが多いのです。

嫌なわけじゃないけれど、ずっと一緒だと息が詰まるとか、一人の時間があるとホッとするとかそんな感じ。

友だちがいないから、同居している家族がいないから、一人で買い物に行っているとか、食事に行っているのではなくって、「一人で買い物に行くのが好きだから一人で行っている」し、「一人で食事に行くのが好きだから、一人で食事に行っている」のです。

だから、「私って、人付き合い悪いんですかね?」と悩んでおられるかたにお伝えするのは、「一人でしかいられないのと、一人が好きというのは違います」ということ。

一人でしかいられない場合、一概に言えないですが、対人恐怖症的な強い怖れを感じていたり、自分のテリトリーに誰も侵入されたくないと強く感じていたり、社会で生き辛い状態になっておられるかもしれません。
そうなってしまうにも、理由があるので、そのことが悪いわけではありません。
ですが、今日はそのタイプの人のお話しではなく、「一人が好き」というタイプの方のお話し。

一人が好きなだけであって、人付き合いが悪いわけでも、冷たいわけでも、変わっているわけでもないのです。

発散型と充電型があるように

人によって、リラックスする息抜きの方法って違います。

一人が好きなタイプの人って、一人の時間に、息抜きをしているのです。
それがリラックス方法だったりもする。

誰かとおしゃべりすることが、息抜きの方法だと言う人もいれば、一人になることが息抜きの方法だと言う人もいるというだけの話なのです。

だから、一人が好きな人は、常に一人でいないといけない人ではないと、私は考えています。
というか、私のことだけどね。

ちなみに、ストレス解消方法って、大きく分けると2パターンあると言われています。

一つ目は、発散型。
カラオケに行って、歌いまくる。
スポーツで汗を流す。
友だちとしゃべりまくる。

こんな感じで、エネルギーを発散するタイプです。

もう一つは、充電型。
瞑想する。
部屋でゴロゴロする。
公園でボーーーーーッとする。

こんな感じで、エネルギーを発散するのではなく、充電する。

で!

一人が好きだというタイプの人は、発散型であれ、充電型であれ、これを一人で行いたいタイプというわけです。

発散するにしろ、充電するにしろ、一人が好きなタイプの人が、一人になれない状態が長く続いてしまうと、ちっともストレスが解消できないのです。

というわけで、一人が好きというタイプの人を、「一人でいるなんて、さみしいことだっ!」とか「皆で、一緒にいるのがいいことなのよっ!」などと、無理やり引っ張り回しすぎない方がいいのです。

一人好きである本人も、無理やりお付き合いばかりしない方がいいです。

そんな無理ばかりしてしまったら、ストレスがまったく解消されず、疲れ切ってしまいます。

サボテンに水をあげすぎると枯れる

一人好きは悪くない。
もちろん、複数好きも悪くない。

例えるなら、一人好きはサボテン。

基本的に植物には水が必要で、水が少ないと枯れてしまいますが、サボテンに水をあげすぎると、枯れてしまいます。

たくさんの水が必要な植物もあれば、水はほんの少量だけという植物もあります。
日のあたる場所ですくすく育つ植物もあれば、日陰でないと枯れてしまう植物もあります。

人間だって、それとよく似たものだということです。

持って生まれた性質と、育ってきた環境と、経験してきたことによって、色んな人がいるので、一人が好きだからと言って、悩まなくっていいですよ。

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