あの時知りたかった心理学シリーズ第12回:浮気問題の裏に隠された「不足原理」とその心理

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浮気問題は、ただの裏切りや信頼の破壊だけではなく、その背後に潜む深層心理が大きな影響を与えています。私自身が元パートナーとの浮気問題に直面した経験を通じて、浮気を繰り返す行動に隠れた心理学的な背景を探ります。私がどのように向き合い、どう変わっていったのか。浮気を「見逃す理由」とその心理的メカニズムについて、皆さんにも役立つ形でお伝えしたいと思います。


浮気問題の根底にある「不足原理」

浮気問題を考える上で、どうしても目を背けられないのが「不足原理」です。浮気を繰り返す困ったパートナーにどう向き合うかを考えたとき、私が気づいたのは、浮気は「不足」を埋めるための行動の一つだということです。

浮気をされた側の心情として、「なぜ自分がこんなことをされなければならないのか?」という疑問が沸き上がりますが、その根底には「何かが足りないから浮気をする」という心理が働いていることがわかりました。私に足りない何かを彼が外部で求め、それを他の誰かから満たそうとしているのです。

もちろん、浮気が正当化されるわけではありません。浮気をされること自体が問題であり、浮気をされた側が責任を感じる必要はありません。しかし、この「不足原理」は、浮気を理解するためには無視できない重要な視点です。


自分の「不足」を補うために変わるべきこと

私自身、当時は「自分に何が足りないのか?」と考えました。家事や料理はできるし、仕事もこなしていた、何の不足も感じていなかったのです。しかし、友人の言葉にハッと気づかされました。「浮気相手は、どんな人?もしかしたら、あなたと正反対の何にもできない人じゃないの?」という友人の一言です。

この問いかけは、私にとって衝撃でした。私は、「できる女」「頼れる女」として自分を誇りにしていましたが、どうやらそれだけでは満たされていない部分があったのです。それは「かわいらしさ」や「女性としての魅力」でした。

私が「お役に立つ女」でいることに没頭するあまり、母親のような立場になり、恋愛としての魅力が失われていたのです。彼は、その「不足している部分」を外部で求めていたのだと、後から気づくことができました。


変わるために必要な「努力」と心の葛藤

変わるためには、何かを変えなければなりません。私は、この状況をどうにかしなければと考えましたが、心の中で反発が生まれました。「だって悪いのは彼だ!」という強い思いがあり、私が変わる必要はないと思っていたからです。

しかし、このまま何もしなければ、状況は絶対に改善しません。彼が努力しないのは明らかだったからです。浮気問題を解決するには、私が変わるしかないのです。その決断を下すまでには、かなりの葛藤がありました。

変わったとしても、彼との関係がどうなるかは分かりません。しかし、何もせずにただ待っているだけでは、状況が悪化するだけであることは確かでした。


結果として得られるものとは

私が変わったからと言って、彼との関係が必ずしも良くなるわけではありませんが、少なくとも自分が満足できる状況を作り出すことは可能です。浮気問題に対処するためには、無視や逃げることではなく、どんな形であれ自分を変えることが最も重要だということを実感しました。

そして、この過程を通じて、自分が本当に求めていたものが見えてきました。それは他の誰かに満たしてもらうものではなく、自分の中でバランスを取ること、自分の価値を認めることでした。


まとめ

浮気問題を抱えた際に感じる「なぜ自分がこんな目に?」という思いは、非常に理解できますが、その裏には「不足原理」が働いています。自分の中で足りない部分を他者に求める心理が浮気を引き起こします。もし関係を修復したいのであれば、まず自分を見つめ、どこに不足を感じているのかを知り、その不足を補う努力をすることが大切です。

「浮気をされたからといって、すべてを彼のせいにするだけでは解決しない」、という現実を受け入れることが必要です。そして、変わることこそが状況を好転させるための第一歩だと実感しました。


この記事は、旧ブログに掲載していた内容を元に加筆修正したものです。内容を整理し新しいブログへ移行しました。

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