「女性性を大切に」って、最近よく聞くけれど。
…それって、つまりどういうこと?と思ったことはありませんか?
なんだかふんわりしていて、よくわからない。
「受け取る力」「甘えること」「やわらかさ」なんて言われても、
今まで「しっかり者」「気が利く」「頼れる存在」としてやってきた私には、
急にそんな“別キャラ”を求められても戸惑うばかりです。
でも、思うんです。
「私、いつからこんなに戦闘モードで生きてるんだろう?」って。
強くありたいわけじゃない。
でも、気がついたら鎧を着てるような毎日。
ふわっとしたワンピースより、気合いの入ったパンツスーツのほうが似合ってる気がする私。
(いや、実際はそうでもないかもしれないんですが)
今回は、そんな
“女性性ってなに?” “なんで私はこんなに頑張ってるの?”
という問いについて書いていきますね。
女性性って、“ふわふわすること”じゃない
まず、「女性性」と聞いて、どんなイメージが浮かびますか?
やさしさ? 包容力? 色気? かわいげ?
なんとなく、
「ふわふわしてる」「守られる側」「感情豊かで、やわらかい」
そんなキーワードが浮かぶ人も多いかもしれません。
でも、ここで少し視点を変えてみたいんです。
心理学の世界で語られる「女性性」は、
決して「女性っぽく振る舞うこと」ではなく、
“受け取る力”や“感じる力”のことを指しています。
対になるのは「男性性」。
こちらは「行動する」「結果を出す」「守る」といった“外向き”の力。
いっぽう、女性性は
「共感する」「つながる」「育む」などの“内向き”の力です。
どちらが良い悪いではなく、
どちらも誰の中にもあるもので、
そのバランスが人生の心地よさを左右したりします。
つまり、「女性性=女っぽくしなきゃいけない」ということではないのです。
ポイントは、“感じていい”“受け取っていい”と自分に許可を出せているかどうか。
なぜ“戦闘モード”になってしまったのか?
気がつけば、いつも「ちゃんとしなきゃ」「私がやらなきゃ」で動いている。
周囲に甘えることも少なく、頼るのがなんだか気まずい。
そういう人ほど、心のどこかに
「強くならないと、生きていけない」という思いが根づいていたりします。
たとえば、
- 弱音を吐くと「それくらい我慢しなさい」と言われた
- 頼れる大人がいなくて、自分でなんとかするしかなかった
- 「女の子なんだから」と言われながらも、守ってもらった感覚はなかった
そんな経験が重なると、
「私は、がんばって役に立つ存在でいなきゃ」
という無意識のルールができあがります。
恋愛でも人間関係でも、
「頼る・受け取る・甘える」よりも、
「がんばる・背負う・支える」ほうを選んでしまう。
それが続くと、いつしか“女性性”にアクセスする機会が減っていくのです。
女性性を閉じ込めてきたことの影響
「しっかりしてるね」「頼りになるね」「ひとりでも大丈夫そう」
そう言われることは嬉しい。けれど、その裏でふっと寂しさを感じることはありませんか?
- 甘え方がわからない
- 受け取ることに罪悪感がある
- 「頼ったら負け」だと思ってしまう
こんなふうに、“やわらかい部分”を使えなくなると、相手との距離が縮まりづらくなります。
本来、女性性は“受け取る側”の力。
それは決して“受け身”ではなく、
「心を開くこと」「つながりを感じること」でもあります。
たとえば——
- 困ったときに「助けて」と言ってみること
- プレゼントや褒め言葉を「ありがとう」と素直に受け取ること
- 安心して沈黙を共有できること
- 自分の気持ちを「悲しい」「嬉しい」と口にできること
そんなふうに、ちょっとずつ心のドアを開いていくと、
自分の中の“女性性”は、すこしずつ息を吹き返していきます。
※自立しすぎている人の女性性は、瀕死の状態ってことなのかもしれません(笑)
どうすれば“感じる私”に戻れるのか?
「よし、今日から女性性を解放するぞ!」…なんて、かけ声ひとつでできたら簡単なんですが、現実はそうもいきません。
“ふわふわした私”になることではなくて、
“感じる私”に戻っていくことなんです。
たとえば——
- なんでも即決しようとするクセを少し手放してみる
- 「私はどう感じてる?」と立ち止まってみる
- 「疲れてるんだよね」と、自分にそっと言ってあげる
それから、「うまくできなくても、責めない」こと。
よく「自分に『受け取っていいよ』『頼っていいよ』って声をかけて」と言われるけど、
これ、実はけっこうな難易度です。
誰にも聞かれていなくても、口に出すことにすら抵抗がある。
むしろ「それ、言っちゃって大丈夫?」と、自分で自分を取り調べ。
…で、脳内会議が開かれて結論が出ない。
でも、ほんの少しだけでも、「そう思えたらいいな」くらいの気持ちで。
そのくらいの緩さで、十分なんです。
最後に、女性性にちょっと手を振ってみる
“女性性”という言葉が出てくると、
どこか遠い話に感じることもあるかもしれません。
でも、
「甘えてみたいな」
「受け取るってもっとラクにできたらいいのに」
そんな気持ちがふとよぎるなら、
あなたの中の女性性は、ちゃんと生きてます。
そして大丈夫!
ふわふわなドレスを着て公園を散歩する必要もありません(もちろん着たいなら大歓迎)。
誰かに守られる私になることじゃなくて、
「私は私でいていい」とゆるく自分にOKを出せること。
強さの中にあるやわらかさ。
それを知っている人は、実はとても魅力的です。