【保存版】共依存とは?その特徴と抜け出し方をわかりやすく解説

手を繋ぎ合う男女のイメージ 仕事に活かす心理学
共依存の関係にある二人が、お互いを支え合っている様子を表しています。

共依存とは?

共依存とは、相手に過剰に依存し合い、健全な関係を築けなくなる状態を指します。特に、問題を抱える人と、その人の世話を焼く人の間で起こりやすい関係です。

たとえば、アルコール依存症の夫とその夫を支える妻の関係が典型的な共依存の例として挙げられます。

  • 夫はアルコールに依存し、妻に面倒を見てもらうことで妻にも依存している
  • 妻は夫の世話をすることで、「自分がいないとこの人はダメだ」と感じ、夫に依存している

このように、表面的には「支え合っている」ように見えても、実は互いに依存し合い、自立できない関係になってしまうのです。

共依存の特徴

共依存関係には、以下のような特徴があります。

問題を起こす側と支える側がいる

共依存の関係では、どちらかが問題を起こし、もう一方がそれを解決しようとします。

  • 問題を起こす側:浮気、借金、ギャンブル、アルコール、暴力、薬物などを繰り返す
  • 支える側:「私が何とかしなければ」と思い、問題を解決しようとする

問題を起こす側は、「誰かが何とかしてくれる」という状態が続くため、自立する機会を失います。一方、支える側は「この人には私が必要だ」と思い込み、相手が自立するのを無意識に妨げてしまうことがあります。

夫婦以外でも起こる

共依存は夫婦間だけでなく、さまざまな人間関係で見られます。

  • 親子関係:親が過剰に子どもの世話を焼き、子どもが自立できなくなる
  • 友人関係:「この人がいないと私はダメだ」「私がいないとこの人はダメだ」といった感情で成り立つ関係
  • 職場関係:「この上司(部下)がいないと、私はやっていけない」と考えてしまう

共依存から抜け出すには?

共依存から抜け出すためには、以下の3つのステップが重要です。

自分の問題として認識する

まず、「共依存の状態にある」ということを自覚することが大切です。相手の問題を解決しようとすることで、自分の存在価値を感じている場合、それが共依存のサインかもしれません。

境界線(バウンダリー)を意識する

共依存関係では、相手の問題を自分の問題のように感じてしまいがちです。しかし、相手の問題は相手のもの。自分と相手の間に適切な境界線を引くことが必要です。

  • 例:「相手が問題を抱えていても、それを解決するのは相手自身の責任」

「支えなくても大丈夫」と思えるようになる

支える側は、「私がいないとこの人はダメ」と思いがちですが、実際にはそうではありません。

  • 「相手が問題を抱えていても、それを解決するのは相手の役割」と考える
  • 「相手が問題を乗り越えられる力を信じる」

支えることが愛情ではなく、相手の自立を妨げることもあると理解し、適切な距離を取ることが大切です。

まとめ

共依存は、一見「支え合い」に見えますが、実は互いに自立を妨げる関係です。相手の問題を引き受けるのではなく、適度な距離を保ち、健全な関係を築くことが大切です。

この記事は、旧ブログに掲載していた内容を元に加筆修正したものです。内容を整理し新しいブログへ移行しました。

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