無価値感とは?
「自分なんて、ちっぽけでとるに足らない存在だ」「幸せになる資格がない」「何の取り柄もないダメな人間だ」――そんな風に、自分には価値がないと感じることを 無価値感 と言います。
無価値感が強いと、人生のさまざまな場面で影響を及ぼします。特に恋愛や仕事では、自分を過小評価し、適切な判断ができなくなることも。
では、無価値感とは何なのか?どのように生まれ、どうすれば克服できるのか?詳しく見ていきましょう。
無価値感が恋愛に与える影響
パートナーの長所を認められない
パートナーの素晴らしいところを認めることができず、無意識に相手の欠点を探してしまうことがあります。
なぜかというと、「相手の長所を認める=自分のダメな部分を突きつけられる」と感じるから。これが原因で、パートナーの言動を素直に受け取れず、関係がぎくしゃくすることも。
必要以上に尽くしすぎる
「こんな価値のない私と付き合ってくれるなんて…」と感じ、パートナーに過剰に尽くしてしまうことも。愛情を「受け取る」のではなく、「お返ししなければならない」と思ってしまうのです。
自分の気持ちを伝えられない
「こんなことを言ったら嫌われるかも」「受け入れてもらえないかも」と考えてしまい、言いたいことを我慢してしまうことも。結果として、不満が積もり、関係がストレスの原因になってしまいます。
無価値感が仕事に与える影響
成功しても「まだまだ」と感じる
どれだけ仕事で成果を出しても、「今回はたまたま」「もっと頑張らなきゃ」と思い、満足感を得られません。そのため、常に追い立てられるように働き続けることになります。
ハードワークになりがち
「価値のない自分は、成果を出さないと認められない」と思い込み、無理をしてしまうことも。休んだら価値がなくなるような感覚に陥り、休暇を取ることに罪悪感を覚えてしまいます。
無価値感のルーツ――どこから来るのか?
無価値感は、幼少期の経験や過去の出来事が原因で生まれることが多いです。
幼少期の親との関係
例えば、
- 親から十分に認められなかった
- 期待に応えられなかったと感じていた
- 「もっと頑張れ」「まだ足りない」と言われ続けた
こうした経験があると、「頑張らないと価値がない」「自分には元々価値がない」と思い込んでしまいます。
過去の失恋や大きな挫折
「こんな私じゃ愛されない」「もう誰からも必要とされない」――そんな失恋や挫折の経験が、無価値感を強めることもあります。
無価値感を克服するには?
自分の価値を認める
無価値感を癒すためには、「自分には価値がある」と受け入れることが大切です。
とはいえ、そもそも「価値がない」と思い込んでいるので、これが難しいのも事実。
まずは、
- 小さな成功を認める(「今日も頑張った」「ありがとうと言われた」など)
- 過去の自分と比べて成長した点を探す
- 自分の強みをリストアップする
といった方法から始めてみましょう。
「存在しているだけで価値がある」と知る
あなたの価値は、
- 仕事の成果
- 他人からの評価
- どれだけ尽くしたか
こうした「条件付きのもの」ではありません。
あなたが今、ここにいること。それだけで価値があるのです。
自分を大切にする
無価値感があると、自分を後回しにしがちです。
- 自分の好きなことをする
- ゆっくり休む
- 自分に「よくやったね」と声をかける
こうした小さな積み重ねが、自分の価値を取り戻す第一歩になります。
必要なら専門家の力を借りる
「自分には価値がない」と思い込んでいると、なかなか一人で抜け出すのは難しいもの。
その場合は、カウンセリングを受けるのも一つの方法です。
まとめ
無価値感は、恋愛や仕事に大きな影響を与えます。でも、それは「過去の経験」によって作られたもの。あなた自身の本来の価値とは関係ありません。
自分を認め、少しずつ「価値ある自分」を受け入れていくことが、無価値感を手放すカギになります。
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