私と元パートナーである困ったちゃんとの、様々なエピソードをご紹介しつつ、浮気などの問題に隠れている心理を、わかりやすくお伝えするシリーズです。
「そのままでいいって?」
カウンセリングを始めたばかりのころ、私が最初に言われたのが「そのままで、いいんですよ」という言葉でした。これを聞いたとき、私は正直驚きました。「そのままでいいわけがない!」と思い、「どこかを変えなければ状況が変わらない」と感じていたからです。
しかし、時間が経つにつれ、この言葉の本当の意味が少しずつわかるようになりました。「そのままでいい」というのは、無理に自分を変える必要はなく、ありのままの自分で十分だということを教えてくれていたんです。
変わらなくちゃいけないと思っていた
私は昔、「変わらなきゃいけない」という強い思い込みを持っていました。強くて頼りにされる自分を目指し、いろいろな“着ぐるみ”を着てきました。おっさんのような自分を否定し、役立つ人間になろうと努力していたのです。
でも、どんなに頑張っても、自分を変えようとすることで逆に本当の自分を見失っていたのです。そんな中で、「そのままでいい」という言葉に出会い、少しずつ自分を受け入れることができるようになりました。
「単細胞の私」に気づいた出来事
子どもたちが小さかったころ、家族で毎週海に行くのが楽しみでした。アウトドアグッズをしっかり揃えて、ベンチ型の椅子も購入しました。ところが、この椅子、どうしても折りたたむことができなくて…。
当時の私は、自分が「単細胞」であることを認めていませんでした。それを隠すために、無理に物事を難しく考えようとしていたんです。そんな私が、ある出来事で「自分が単細胞だ」と気づくことになります。
シンプルに考えればよかった
初めて海で使ったベンチ型の椅子を片付けるとき、私は一生懸命にその構造を観察していました。でも、どうしても折りたためず、焦りながらも必死で考えていました。すると、元パートナーが「何をそんなに難しく考えてるんだ?」と一言。
その後、彼は簡単に椅子を折りたたみ、こう言いました。「こんなものは、カンでやればいいんだよ。」
単細胞でも十分に生きられる
この出来事を通して、「難しく考えなければならない」という自分の考えが間違いだったことに気づきました。私は元々、物事をシンプルに捉えるタイプだったのに、それを無理に難しく考えすぎていたのです。
今では、シンプルに物事を捉えることが自分にとって楽で、幸せに生きるコツだと実感しています。自分の本来の性格を受け入れ、無理に変えようとしなくてもよいのだと気づいたのです。
まとめ
「そのままでいい」という言葉を最初に聞いたときは、理解できませんでした。しかし、無理に自分を変えなくても、ありのままの自分でいることが大切だと気づきました。シンプルに物事を考え、自分らしく生きることが、結果的に一番幸せにつながると感じています。
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