あの時知りたかった心理学シリーズ第11回:バレるように浮気する心理とその背景

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私と元パートナーである困ったちゃんとの、様々なエピソードをご紹介しつつ、浮気などの多くの問題に隠れている心理を、わかりやすくお伝えするシリーズです。

悲劇が喜劇に変わる瞬間

最近、色々な人から「もっとおもしろいエピソードないの?」と、ありがたいお言葉をいただきます。もちろんあります!皆さんに笑っていただけると、私はとっても幸せなのです。

悩んでいる時には笑えませんよね?でも、悲劇の出来事を笑えるようになったら、とっても楽になります。笑えた瞬間に、悲劇が喜劇に変わるのです。癒しとは、物事の見方や捉え方が変わること。悲劇としか見えなかったものが、喜劇に見える瞬間が、癒しが起こった瞬間でもあるのです。

そんなわけで、今回はリクエストにお応えして、おもしろいお話をお届けします。

バレるように浮気するヤツ

私と長年一緒にいたパートナー(困ったちゃん)は、浮気性の人でした。女性関係が途切れることがありませんでした。私は長年、浮気を見て見ぬふりをしてきました。浮気の問題と向き合うのが怖かったからです。

ある時、我慢の限界に達した私は、彼に対して今までの浮気案件について知っている事を発表しました。

  • 取引先の〇〇さん
  • ゴルフ場で知り合った〇〇さん
  • いつも行くお店の〇〇さん
  • 美容室の〇〇さん
  • 出張先で知り合った〇〇さん
  • 同級生の〇〇さん
  • その他色々…

指を一本一本立てながら発表していったのですが、両手では足りません…。あぁ!千手観音になりたい!!

彼は顔面蒼白でした。

「ぜっ…全部知ってたの?」 「はい!全部知っております。何ならお会いになった日時もお知らせしましょうか?」 「いえ…遠慮しておきます…」

しかし、今思えば笑えます。どうしてそんなに長い間、発表しなかったのでしょう?どうして私が千手観音になりたくなるほど、彼は浮気を続けたのでしょう?ある意味、凄い男です。しかも、ずっとバレていないと思っていたのです。あんなにわかりやすく浮気していたにも関わらず!

本当は浮気を見つけてほしかった?

彼がわかりやすく浮気をしていた理由は、実は浮気を見つけてほしかったからです。浮気を見つけてもらって怒られ、攻撃されることで、罪悪感を感じたかったのでしょう。罪悪感が強い人ほど、無意識に自分が攻撃されるような行動を取ります。浮気をしたことで、自分が悪い人間だと証明してほしかったのです。

彼が浮気をする際のわかりやすさには、驚きました。次回、その驚くべき浮気の行動をご紹介します。

その時、彼が何度も口にした名言を、私は言いました。

「あなたの浮気は、病気だっ!!しかも、かなり重症の病気だっ!!」

彼は、この言葉が相当気に入ったようで、その後何度も「お前は、俺の浮気を病気だと言った。お前は凄い奴だと思った」と、訳のわからない感動をしていました。

隠す気がないとしか思えない浮気

さて、彼の浮気がどれほどわかりやすかったかをご紹介しましょう。

  1. 仕事の真面目な話をしながら、ホテルのライターで火を点ける。(捨てろ!そんな物は持ち帰るな!)
  2. ゴルフだと言って出かけても、ズボンの折り返しに芝が入っていない。そしてゴルフ焼けもない。(普通、グローブをはめていれば手にグローブの後が残ります)
  3. 髪を切りに行くペースが異常に速い。(浮気していない時は、髪が伸び放題で白髪染めもしません)
  4. 今日の自分の行動を、聞かれてもいないのに事細かに説明する。(隠しているつもりなのに、全てが明白)
  5. 明らかにお腹いっぱいなのに、無理をして夕食を食べる。(浮気するたびに太る理由です)
  6. 帰ってくると、シャンプーの良い香りがする。(ホテルでシャンプーやボディーソープを使わないこと!)
  7. 車の灰皿を、私が助手席に乗る度に綺麗にする。(口紅のついたタバコを隠しているのが見え見え)
  8. 誕生日に、ブランド物のネクタイをもらい、「息子からもらった」と言う。(そんな値段のものを子供が買えるわけがない)
  9. 浮気相手の名前が頻繁に会話に登場する。(仕事だ、付き合いだと言って、まるで浮気相手を発表しているかのよう)

あまりにもわかりやすく、捜査の必要もないほどでした。毎回、身体中に「浮気しましたシール」を貼って帰宅するようなものです。

実は怖くて言えなかった

これだけ明白な浮気があったにも関わらず、私は何も言わなかったのです。今考えると、自分でもバカだなと思います。なぜ言わなかったかというと、過去に浮気したパートナーに激しく詰め寄った結果、相手と別れることになった経験があったからです。浮気を指摘したらまた別れることになるかもしれないと思うと、怖くて言えなかったのです。

しかし、言わなかった結果、彼の浮気はどんどんエスカレートしていき、どんどん大胆になりました。彼はバレていないと思っているので、行動がエスカレートするのです。

こうなると、「バカにしてるのか!」と思うと同時に、我慢の限界に達します。火山が大噴火する秒読み段階です。

まとめ

浮気を見て見ぬふりをしてしまうと、その問題はエスカレートしていきます。浮気の火種は、小さいうちに消火しないと、いつか大きな噴火を引き起こします。そして、浮気をしている人は、実は罪悪感を持っていることが多く、無意識に自分を罰してほしいと思っていることもあります。早い段階で問題を指摘し、解決に向けて動くことが大切です。

この記事は、旧ブログに掲載していた内容を元に加筆修正したものです。内容を整理し新しいブログへ移行しました。

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