あの時知りたかった心理学シリーズ 第1回:浮気発覚と逆ギレの心理

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心理学が解き明かす、浮気発覚後の逆ギレの心理とその背景

心理学との出会いから学んだこと

私が心理学と初めて出会ったのは、自分が苦しくてどうしようもなくなった時でした。それからさまざまなことを学ぶ中で、私はこう思ったのです。
「その知識、もっと前から知っていたら!」
「くっそー、離婚せずに済んだかもしれない!」
「もっと楽に生きてこれたかも知れない!」

かなり昔の話になります。私が離婚したときに感じたことがあります。それは、離婚するにはどうするか、離婚後の生活はどうするかを相談できる場所はたくさんあるのに、離婚せずに苦しさを解決する方法を教えてくれる場所がなかったことです。
私が当時、カウンセリングについて理解していなかったのも一因かもしれませんが、「離婚するしか道がない」と思い込むことがとても悲しかったのです。今になって心理学を学ぶ中で、「あの時、知っていれば…」と思うことが増えてきました。
もちろん、人生に無駄なことは一つもありません。離婚に至ったことも決して無駄ではなく、そこから学ぶことも多くありました。しかし、それでも悔しい気持ちは残ります。
「知っておきたかった、その情報!」
「こう言えばよかったのか…」
「なるほど、だからあの時の人生は苦しかったのか…」

そこで、私が「あの時知りたかったよ!」と思ったことを、ここでシェアしていきたいと思います。


浮気発覚!逆ギレするのはなぜ?

「あの時知りたかったよ!」シリーズとして、まずは浮気をした男性が浮気がバレた後、なぜ逆ギレするのかについてお話ししたいと思います。私自身の体験談も交えながら進めていきますので、どうぞ笑いながら読んでくださいね。
もちろん、すべての男性が浮気がバレた後に逆ギレするわけではありません。しかし、私の体験を通してその心理の一端をお伝えできればと思います。

浮気は簡単に発覚する

昔、私は小さな会社で経理を担当していました。ある朝、男性から経費精算のための領収書を渡され、目を通したときのことです。
「○○ホテル・ご利用(2名)・ご飲食(ビール2本)」
そのホテルは、大阪で有名な宿泊施設で、領収書にはロゴマークまでしっかり印刷されていました。さらに、高速道路の領収書も添付されていて、「どこからご出勤ですか?」と思わずツッコミたくなる内容でした。
実は、この男性は、このシリーズのある意味主役である私の当時の夫、通称困ったちゃんです。この領収書は、たまった領収書をまとめて精算に出した際、浮気の証拠が紛れてしまったものでした。

怒り心頭の私は冷静を装いながら、「このような領収書では経費として認められません」とキッパリ断りました。その後、彼と話をしましたが、会話はこんな感じです。

:「○○ホテルって、ご利用2名って…」
:「いや、その…接待で遅くなって、ビジネスホテルが取れなくて…」
:「ほう、ビジネスホテルが取れなくてこのジャンルのホテルに宿泊。ではなぜご利用が2名?」
:「それは…ホテルが勝手に2名にしたんや!」
:「では、お酒が飲めないあなたがビールを2本も飲んだのですね?」
:「いや、その…もういい!うるさいなっ!グダグダ言うなっ!」

これがいわゆる逆ギレです。キレたいのは私のほうなのに!
当時、私は心理学とは無縁だったので、彼の態度が理解できませんでした。
「悪いことをしたのだから謝れ!」
「逆ギレなんてわけがわからない!」
と思うばかりでした。


態度は悪いけれど、罪悪感はある

実は、この状況に強い罪悪感を感じていた可能性が高いことが、後に心理学を学んだことでわかりました。たとえば、「罪悪感の転嫁」という心理現象があります。これは、自分の非を認めたくないために、責任を他者に押し付ける行動をとることです。
心理学的に言えば、罪悪感を感じると人はまず自分を責めます。しかし、それが耐えられなくなると今度は相手を責めるのです。
「俺は悪いと思ってるんだ!なのに責め続けるお前がひどいやつだ!」
これが逆ギレのメカニズムです。彼の場合、私に浮気の証拠を渡してしまった時点で、「やってしまった!」と感じ、防衛反応が強く出たのでしょう。


最後に

浮気に限らず、罪悪感が強いと人は防衛的になりがちです。そして、その裏には「本当は悪いと思っている」という心理が隠れています。
心理学を学んだことで、当時の彼の行動にも裏側の理由があったことを理解しました。ただし、相手の行動を理解できるようになったとしても、その行動が許されるわけではありません。逆ギレされて傷つくのは当然のことです。
この記事が、同じような状況で悩む方に少しでも役立つヒントになれば嬉しいです。心理学を学ぶことで、他人の行動の背景だけでなく、自分の感情への向き合い方も変わる可能性があります。これからも、「知りたかった情報」をお届けしていきますね。


更新日時
この記事は、初出から内容をアップデートし、2025年1月に加筆修正を行いました。時代背景やエピソードは当時のままにし、現代に役立つ心理学的な解説を追加しています。

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