【保存版】過度な依存とコントロールの心理とは?

親子が手をつないでいるイメージ 仕事に活かす心理学
過度な依存とコントロールのない、健全な関係を築くことの大切さを表現しています。

コントロールとは?

自分の思い通りに操りたいと思う心理のことです。 操りたいのは、自分の感情だったり、誰か別の人だったりと様々ですね。 『こんな悲しいのは嫌だ!』と、悲しみを感じないようにしたくなったこと、誰でもあるかと思いますが、うまくいきましたでしょうか? だいたいは、無理だと思います。 人の感情は抑圧すれば、いつか爆発しますから、感じてあげるまで、消えてなくならないんですね。

誰かをコントロールするとは?

例えば、権力や力を使って相手をコントロールするのは、上司が部下に『私の言う通りにしろ!!』とやることであったり、言うことを聞かない子供に暴力でコントロールしようとするのも、これにあたります。

例えば、浮気した彼に『あなたのせいで、私はとても傷ついたのだから、あなたが私に優しくして、私の気持ちを落ち着かせなさい!!』と言ってしまうのも、コントロールです。 確かに悪いのは彼ですが、悪い事をした彼の罪悪感を突いて、彼をコントロールしようとしているので、だいたいは失敗します。

コントロールの種類

  • 脅し:「これをやらないと、ひどい目に合わせるぞ!」と相手を支配しようとする。
  • 態度でのコントロール:不機嫌な態度を示し、相手を思い通りに動かそうとする。
  • 罪悪感を利用する:「あなたのせいで私はこんなに苦しんでいる」と相手に罪悪感を与えて行動を強制する。
  • 愛情を引き合いに出す:「本当に私のことを愛しているなら、〇〇してくれるよね?」と気持ちを試しながら要求を押しつける。

コントロールの結果

コントロールして相手が思い通りになったら、どんな気分になると思いますか? 結果的に思い通りになったのだから、嬉しいようにも思いますが、実はそうではないのです。 コントロールした本人は、『私がコントロールしたからこうなったんだ』とわかっていますから、相手が本心からしてくれたことでないのが、わかっています。 ですから、思い通りになったにも関わらず、何だか腑に落ちない気分になります。

また、コントロールされる側も、従っているうちにストレスが溜まり、反発心が生まれることが多いです。 長期的には関係性が悪化し、相手が離れていってしまうこともあります。

コントロールとお願いの違い

コントロールされると、誰でも嫌な気分になりますが、お願いされたのであれば、そんなに嫌な気持ちになりません。 コントロールは、相手に選択の余地を与えないやり方ですが、お願いは、自分がやってもらいたいことを伝えて、やるかやらないかは、相手に選択してもらうことです。 コントロールするのではなく、相手にお願いできるようになれるといいですね。

コントロールしてしまう心理

コントロールしてしまう心理の裏には、『自分なんかがお願いしても、誰も聞いてくれないだろう』という思いが、隠れていることが多いです。

また、過去の経験が影響していることもあります。 例えば、幼い頃に自分の意見を聞いてもらえなかった経験があると、「どうせ伝えても無駄だ」と感じるようになり、強引な方法で相手を動かそうとすることがあります。

さらに、自己肯定感が低いと、「相手が自発的に動いてくれるはずがない」と思い込み、ついコントロールに頼ってしまうことも。

コントロールされやすい人の心理

コントロールされる側にも心理的な背景があります。 『私なんて、自分で何も決められないし、これが当然なんだ』という思いが、隠れていたりします。 また、「相手に嫌われたくない」「見捨てられたくない」と思うあまり、自分の意志を抑えて相手に従ってしまうこともあります。

長期的にコントロールされると、自分の考えや意志を持つことが難しくなり、「何をしたらいいかわからない」「自分の気持ちがわからない」と感じるようになることも。

健全な関係を築くために

コントロールをやめるには、まず「相手を思い通りにしないと関係が壊れる」という思い込みを手放すことが大切です。 また、コントロールされる側も、「自分の気持ちを大切にしていい」と自覚することが重要です。

健全な関係では、お互いに意見を伝え合いながら、相手の選択を尊重することができます。 最初は難しいかもしれませんが、少しずつでも、自分の本音を伝えたり、相手の意志を尊重することを意識していくと、自然とコントロールのない関係が築けるようになります。


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