※一部内容をリライト・加筆しました(2025年4月)
「やらなきゃいけないのは、わかってる。」
「頭では理解してる。でも、体が動かない…。」
そんな経験、ありませんか?
やるべきことが目の前にあるのに、なぜか手がつかない。しかも、自分でも「なんで?」「怠けてるだけ?」とモヤモヤ…。
その正体こそが、“心の抵抗”かもしれません。
そもそも「抵抗」って何?
“抵抗”とは、やる必要があるとわかっていても、なぜか行動できない状態のこと。
心の中に「やりたくない」「やると嫌な気持ちになりそう」という思いがあると、無意識のうちに見えないブレーキがかかってしまうんです。
たとえば、こんなことありませんか?
- ダイエットしたいのに、目の前のスイーツに手が伸びる
- 忙しいのに「いいよ」と言って仕事を引き受けてしまう
- 「先に謝ったほうがいい」と思ってるのに、なぜか口が開かない
やるべきことが“理性”でわかっているのに、“感情”が「いやだな…」とつぶやいてる状態。
そのギャップが、あなたの心に抵抗を生んでいるのです。
具体例:「助けを求めることへの抵抗」
たとえば——
「仕事が手一杯!誰かにお願いしたほうがいい…」
そう思っているのに、なぜか「手伝って」と言えない。
これ、実は「助けを求めること自体に、抵抗がある」状態です。
思い当たる人、多いのではないでしょうか?
考えられる理由は、こんなもの:
- 「自分でやるのが当然」という思い込み
- 「お願いしたら、迷惑がられるかも」という不安
- 「人に頼ったら、自分の評価が下がる気がする」
- 「プライドが邪魔して言えない」
…などなど。
頼ってもいい場面なのに、なぜか「やっちゃいけない」ような気がする。
それが“抵抗”の力なんです。
抵抗はどこからくるの?
抵抗は、あなたの中にある過去の経験や価値観が生み出しています。
たとえば、「人に助けを求める」ことに抵抗がある人は、過去にこんな体験があるかもしれません。
- 助けを求めたら、冷たくされた
- 頼ったせいで恥をかいた
- 「自分のことは自分で」と厳しく言われ続けた
そんな経験が無意識に残っていると、
「助けを求めると、また嫌な気持ちになるかも」
と、心が勝手に“防衛モード”に入るのです。
そして、頭では「頼っていい」とわかっていても、心が「やめとけ」とブレーキをかける——
それが“抵抗”の正体です。
抵抗をゆるめるには?できることから
① 抵抗に「気づく」
まずは、自分の行動を振り返ってみましょう。
- なぜ私はこれが苦手なんだろう?
- どうして頼れないの?
- なにが嫌で動けないんだろう?
「ただの怠け」じゃなくて、理由があるのかも?と思えるだけでも、心はちょっとラクになります。
② 思い込みを見直してみる
たとえば——
- 「助けを求めたらダメ」
- 「断ったら嫌われる」
- 「自分でやらないと価値がない」
ほんとにそう? と問いかけてみてください。
「他の人は普通に頼んでるけど?」
「むしろ、お願いされたら私も嬉しいけど?」
そんな視点が出てくると、思い込みの呪縛がちょっとゆるんでいきます。
③ 少しずつ「やってみる」
抵抗って、体験でしか超えられない部分があります。
- 「ちょっとだけお願いできる?」と言ってみる
- 「手伝ってくれたら嬉しいな」と軽く伝えてみる
- 「今日は疲れたから、誰かに頼ってみよう」と決めてみる
やってみると、「あれ? 思ったより平気だった」「意外と受け入れてもらえた」という体験が増え、少しずつ抵抗が和らいでいきます。
④ どうしても無理なときは、専門家の力を借りる
中には、どうしても根深い抵抗を抱えているケースもあります。
その場合は、自分だけで頑張らず、カウンセリングなどで専門家と一緒に取り組むのもおすすめです。
“がんばっても動けない”ときこそ、ひとりで抱え込まないことが大事だったりします。
まとめ
- 抵抗とは、「やったほうがいい」と思っているのに行動できない状態
- 過去の経験や価値観が、無意識にブレーキをかけていることが多い
- 気づく・見直す・小さく試すことで、少しずつブレーキをゆるめていける
- 自分では難しいときは、誰かと一緒に進めても大丈夫
「なんでこんなことで悩んでるんだろう…」と落ち込む前に、
「もしかしてこれは“抵抗”かも?」と視点を変えてみると、
少しずつ、自分との付き合い方がやさしくなっていくかもしれません。
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