怖れと攻撃性の関係:自分の不安を乗り越え、向き合う力を養う方法

不安や怖れを感じている人 心理学の基礎
怖れから生じる攻撃的な感情とその向き合い方

『これからどうなっていくのだろう・・・』

恋愛であれ、仕事であれ、子育てであれ、人生そのものであれ、未来に不安があって、怖れを感じれば感じるほど、イライラが大きくなって、周りに攻撃的になってしまいます。

未来に対してだけの話してはないのですが、怖れとイライラや攻撃性は比例します。

攻撃の色々

恋愛だとこんな感じになるかもしれませんね。
『あの人、浮気しているかも・・・』と、別れる怖れが強くなってくると、だんだんと攻撃的になってきます。

『どこに行ってたのよ!』
『メッセージ送ったらすぐに返信してよねっ!』

仕事だとこんな感じかも?
『このまま上司に認めてもらえずに収入も上がらないままかも・・・』と、怖れが強くなってくると、つい言いたくなりますよね?

『あの上司だって、仕事できてないくせに!』
『こんな仕事やってられないっ!』

子育てだとこんな感じかも?
『お隣の〇〇ちゃんは挨拶ができるのに、うちの子はまだ挨拶ができない。このままではこの子の将来が・・・』という怖れが強くなってくると、イライラがどんどんたまってきてしまいます。

『〇〇しなさい!』
『どうしてできないのっ!』

人生そのものなんていう壮大なバージョンになると、こんな感じかもしれません。
『どうせ一生独身で、経済的にも苦労し、誰にも認められずひっそりと死んでいくのだ・・・』少々オーバーかもしれませんが、このような怖れが強くなってくると、つい言ってしまうかもしれません。

『あいつのせいで私の人生めちゃくちゃだっ!』
『チッ!どいつもこいつも、お気楽そうにしやがって!』
また、もしかしたら引きこもるという手段に出るかもしれません。
社会から引きこもったり、人付き合いを極端に減らしたりして、人生から引きこもってしまう。
引きこもりは、怒りの表現方法のひとつで、これも立派な攻撃性なのです。

チラッと攻撃性の例を出しましたが、それはもう数限りなく攻撃パターンはあるものです。
愚痴や文句だけでなく、ケンカをふっかける場合もありますし、『あなたのせいで私はこんなひどい目にあっているのよ』という状況を相手に見せつけるという攻撃もある。
はたまた、わかりやすく暴力や暴言という攻撃をする場合もあれば、無視するという攻撃もある。

怖い度合いだけ攻撃性も増す

怖れとイライラや攻撃性が比例するというわかりやすい例としては、こんな感じ。
あなたは、絶叫マシンが大嫌い。
あんなグルングルン回るジェットコースターなんて、絶対にのりたくない怖すぎると思っているとしてみましょう。

そんなあなたを友達が、無理やりグルングルン回るジェットコースターに乗せようとするのです。
最初は、『いや、私は苦手だからやめておく』と断っていたけれど、あまりにも友達がしつこくて無理やり引っ張っていかれそうになる。
このままでは、本当にジェットコースターに乗せられてしまう!怖すぎる!となると、『だから嫌だと言っているでしょ!』と怒り出し、それでも友達が誘いをやめないと、友達を突き飛ばして大暴れするかもしれませんね。
ジェットコースターが怖ければ怖いほど、凶暴になって、攻撃的になってしまうのです。

このジェットコースターを学校に置き換えると、学校に行きたくないと大暴れする子供さんの気持ちも理解できるかもしれませんね。

また、やたらとあなたに突っかかってくる彼や旦那さんも、もしかしたら何かを怖れているからかもしれないですし、反対に彼や旦那さんにイライラして、ケンカをふっかけてしまうあなたがいるなら、何かを怖れているからということになります。

『いったい何をおそれているのだろうか?』
この怖れの原因がわかれば、対処のしようもありますよね。

怖れからは逃避したくなる

そうは言っても、私たちは怖れを感じるモノからは逃げたくなってしまうもの。

犬が怖い人は、犬と距離をとりたくて逃げてしまったりしますよね?
その結果、犬に追い掛け回されるなんてことにもなるわけですが・・・

奥さんに怒られるのが怖い旦那さんは、奥さんと距離をとろうと帰宅時間が遅くなって余計に怒られるなんてことにもなる。

怖れを感じるモノと距離をとっていると、怖れを感じるものが追いかけてくるというとんでもない目にあってしまうんですよね。

ところが、ちょっと勇気は必要ですが、『いったい何をおそれているのだろうか?』と、距離をとるのではなく、向き合ってみると、案外怖がらなくてもいいことに怖がっていることに気づくものです。
また、怖がっている原因に対処できたりしますしね。

あなたがつい攻撃性を持ってしまうものは、何でしょうか?
文句を言ってしまったり、ケンカをふっかけてしまったり、無視したり、引きこもったりしてしまうのは全部攻撃性の現れですから、その辺りをチェックしてみると、あなたが怖れているものが判明します。

判明したら、怖れから逃げるために距離をとるのではなく、しっかりとなぜ怖がっているのかを見つめてみること。
そこには必ず原因があります。
原因がわかれば、対処ができるというわけですね。

原因がわかれば対処ができる

私は先日、部屋に置いている観葉植物の周りに小さな虫がいっぱい飛んでいるのを発見して、危うく観葉植物を処分してしまいそうになりました。(笑)

虫が怖いわけです。
だから観葉植物を捨ててしまいそうになる、距離をとりそうになり一歩手前で、『おっと!観葉植物に攻撃的になっちまったぜ!私が怖いのは虫だった』となり、観葉植物の周りに虫がいっぱい飛んでいるときの原因と対処方法をGoogle先生に質問しました。

そして、虫への怖れが強いもので、攻撃性はすごいことになるわけで、徹底的に虫を駆除する対策をとった次第です。
鉢をバケツの水に沈めたり、虫対策の薬剤を購入したり、土を入れ替えたり、他の観葉植物にも虫がやってこないように、土はやめだ!と土を使わない栽培方法に変更したりと、徹底的に戦ったわけですね。

すごい攻撃性でしょ?

虫が怖いとここまで攻撃性が出ちゃうんですよね。
でも、虫がやってくる原因がわかれば、対処ができるというわけで、もう怖がらなくてもよくなったわけです。

我が家の観葉植物の話はどうでもいいですね。

あなたが攻撃性をもってしまう対象や、距離をとってしまっている対象をぜひチェックしてみてくださいね。
そこにはあなたが怖れているモノが隠れていますから、怖れるのではなく、きちんと対処するようにしましょう。

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