私と元パートナーである困ったちゃんとの、様々なエピソードをご紹介しつつ、浮気などの問題に隠れている心理を、わかりやすくお伝えするシリーズです。
割れた茶碗は元に戻らない?
「割れた茶碗は、元には戻らない。」
元夫にそう言われたことがあります。
当時の私は「そうだよなぁ、割れちゃったものは戻らないよな」と素直に納得していました。テープで貼ったって、すぐに剥がれるし、瞬間接着剤でも限界がある。
でも、心理学を学んでいくうちに「本当に戻らないのか?」と考えが変わっていきました。
夫婦関係を茶碗に例えるなら、ケンカするたびにヒビが入るものです。
「あんたなんて最低!」(ピシッ)
「お前こそ最悪だ!」(ピシッピシッ)
こうして少しずつヒビが入り、ついにはバキッと割れてしまう。でも、だからといって「修復できない」と決めつけるのは早いのかもしれません。
割れたら作り直せばいい
割れたものを無理につなぎ合わせるより、いっそのこと粉々にして作り直した方がいいこともあります。
そもそも、どうして割れてしまったのか?
割れるには理由があります。
たとえば、同じ場所で何度も割れてしまう人もいます。相手が変わっても、結局また同じところで関係が崩れてしまう。もしそうなら、新しい関係を築く前に「なぜ毎回こうなるのか?」を考えてみるのが大切です。
別の茶碗を探すのも自由ですが、同じ失敗を繰り返さないためには、割れた理由を知ることが欠かせません。
自分を責めても解決しない
関係にヒビが入ると、ついそこに意識が集中してしまいます。
「もう元には戻らない!」
「私が悪かったんだ!」
「相手のせいでこうなった!」
こんなふうに考えてしまうこと、ありますよね。でも、どれだけ嘆いても、割れたものは元には戻りません。責めるよりも、どうすれば次は割れにくい関係を築けるのかを考えることが大事です。
受け入れることで見えてくるもの
「どうして割れたのか?」
これを考えることで、初めて見えてくるものがあります。
- 何気ない一言が相手を深く傷つけていた?
- そもそも無理に合わない形を続けていた?
- どちらかがずっと我慢していた?
こうした原因が分かれば、それを取り除く方法も考えられます。
そして、新しく作る茶碗には「前に割れた原因をなくす工夫」を加えることができます。
最初は一人で作り直すことになるかもしれません。でも、誠実に向き合っていれば、相手も関心を持ってくれることがありますし、もしダメでも、自分にとって大きな学びになります。
まとめ:関係は作り直せる
割れたものを修復することだけにこだわる必要はありません。
大切なのは「なぜ割れたのか?」を知ること。そして、そこから新しい形を作ることです。
たとえ以前の関係とは違う形になっても、それがより丈夫で、自分にとって心地よいものであれば、それでいいのではないでしょうか。
私もこれまでにいくつもの茶碗を割ってきました。でも、その経験を無駄にせず、新しい茶碗を作るために練り直しています。
あなたの茶碗も、きっと新しく生まれ変わるはずですよ。
この記事は、旧ブログに掲載していた内容を元に加筆修正したものです。内容を整理し新しいブログへ移行しました。