女性性って、最近よく聞く言葉だけど——
「いやそれ、どうやって出すの?」って思ったこと、ありませんか?
なんだかオシャレ女子の間で流行ってる“美意識高めな概念”みたいに聞こえて、
こちとら「朝の時短メイクと仕事の段取り」で頭がいっぱいなんですけど…?
という気持ちになったことがある人も、きっと少なくないはず。
「もっとやわらかくなっていいよ」
「受け取るって、女性性だから」
「女性性が開花すると人生変わるよ!」
——うん、ありがとう、たぶんどれも正しいんだろうけど、
どうすればいいのかがわからないのよ!ってなりません?(笑)
今回はそんな、「女性性って何だか気になる。でも正直、ちょっとモヤモヤする…」という方に向けて、
“どうすれば自然に出せるの?”という超実践型のヒントを、お届けします。
「女性性を出す」って、そもそも何?
「女性性を出す」って聞くと、
まず何を思い浮かべますか?
ピンクのふわふわした服を着る?
キャンドル焚いてアロマに包まれる?
あるいは、急に“あざと可愛い”キャラに変身する?(いや誰やねん)
——そう、たいてい“ふんわりイメージ”がつきまとうんですよね。
でも心理学的な「女性性」は、外見や演出のことじゃありません。
ましてや「女性らしくしなさい」という圧でもないんです。
本来の女性性とは、
“受け取る力”“感じる力”“ゆるむ力”のこと。
それは、たとえば——
- 「あ、空がきれい」と立ち止まって深呼吸する
- 好きな人からのLINEに「うれしい」と思った自分の気持ちをちゃんと味わう
- 友達に「ありがとう」と素直に言える
- 相手に頼るとき、ちょっと照れながら「お願い…できる?」と声に出してみる
……どれも、ふわふわどころか、むしろ地に足ついた“人間らしさ”そのものだったりします。
👉 女性性って、なんだか扱いにくい〜“戦闘モード”から抜け出したいあなたへ〜
(戦闘モードを脱ぎたいあなたへ)
だから、女性性を出すって、
「なにかを演じること」ではなく、「すでにある感受性を、ゆるしてあげること」なんです。
「感じていい」「受け取っていい」「お願いしてもいい」
そう思える自分になることが、女性性をひらく一歩め。
“出そうとして出せるもの”じゃない問題
「よーし、じゃあ明日から“女性性”出していこう!」
と、意気込んだその瞬間。
なぜか、全身に力が入る。
なぜか、気合いだけが先走る。
……えっ、私、むしろいつもよりゴリゴリの男性性で動いてない?みたいな。
そうなんです。
女性性って、「よし、出すぞー!」と思って出せるものではないんですよね。
たとえるなら、
寝よう寝ようと思っても寝られない夜みたいなもので。
「あ〜女性性出てこ〜い」「今こそ女性性…!」って力むと、
逆にどこかにスッと引っ込んでしまう。
それもそのはず。女性性というのは、
“がんばって発揮するもの”ではなくて、
“ゆるんでるときに、自然とにじみ出るもの”だから。
たとえば——
- 誰かが何かをしてくれたときに、「ありがとう、うれしいな」とサラッと言える
- お茶を飲んでる時間に「おいしいなあ」と感じる余白がある
- 鏡に映る自分に「今日の私、まあまあじゃない?」と軽くツッコめる
そんなとき、人は“感じる”側にいるんです。
つまり、行動モードじゃなくて受容モード。
それこそが女性性が顔を出す瞬間。
でも…でもですよ。
現代社会を生き抜いてきた自立系の皆さんは、ほぼ例外なく“行動モードのプロ”です。
- 仕事ではテキパキ段取り
- プライベートも効率重視で自己完結
- 感情よりも論理で先に動く習慣が身についている
そんななかで、
「じゃあ、感じて〜」「ゆるんで〜」「受け取って〜」と言われても、
脳が一瞬、フリーズするんです(笑)
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というわけで、
「女性性を出そう!」と思って空回りするのは、完全にあるあるです。
そして、悪いことでもなんでもない。
大切なのは、出そうとするより“戻ってくる”感覚。
女性性は“ゆるめる勇気”から始まる
女性性って、「ゆるむ」「受け取る」「感じる」——
どれも“がんばらない”ことがカギのはずなのに、
それが一番むずかしいって、どういうことなんでしょうね?(笑)
特に、自立してきた人にとって「ゆるめる」って、
長年パツパツだったジーンズを脱いだあと、しばらく落ち着かない感じに近いのかもしれません。
解放されたはずなのに、
「え、今これでいいの?」「なんかスースーする…」とソワソワしてしまう。
なぜなら、
「しっかりしなきゃ」「ちゃんとやらなきゃ」でずっと生きてきた人にとって、
ゆるめること=なにもかも崩れてしまう気がするから。
それもそのはず。
女性性をゆるめるって、実は“コントロールを手放す”ことに近いんです。
たとえば——
- 「お願いしても、断られたらどうしよう」
- 「自分の感情を出したら、嫌われるかも」
- 「ちゃんとしてないと、認めてもらえない」
そうやって、
“防御”としての自立や強さを築いてきたからこそ、
その壁をちょっとだけ緩めるのって、本当に怖いことなんです。
だから、「勇気がいる」のは当然。
けれど、実はここに大事なことがあって。
ゆるめる=力を抜くことではなく、自分を信じること。
「ゆるんでも大丈夫だよ」って、自分に言ってあげられる信頼なんです。
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女性としての自分に、なぜか自信が持てない〜その感覚の“根っこ“をたどってみる〜
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たとえば、「ちょっと疲れてるかも」と言えたとき。
「ありがとう、助かる」と素直に言えたとき。
それって、“甘える練習”じゃなくて、“信じてみる練習”でもあるのかもしれません。
女性性は、ふわふわした理想じゃなくて、
「ゆるんでも大丈夫」と思える、自分との関係から始まるんです。
“受け取る練習”は小さなところから
「受け取っていいんだよ」
「もっと頼っていいんだよ」
——うん、言ってることはわかる。
でも、それができたら苦労しないんです…って思う瞬間、ありますよね。
特に、自立してがんばってきた人にとって、
“受け取る”って、実はちょっとした勇気試しだったりします。
たとえば——
- 褒められたときに「いやいや、そんな…」とすぐ否定しちゃう
- ごはんをごちそうされそうになると「割り勘でいいよ!」と焦ってしまう
- 「何かあったら言ってね」と言われても「大丈夫です!」と即レスしちゃう
これ、全部 “受け取ることにブレーキがかかってる”状態です。
しかもそのブレーキは、やさしい仮面をかぶってるから、気づきにくいんですよね。
でも、受け取るって、なにも大げさなことじゃなくてよくて。
たとえば、こんなふうにほんの少し“ゆだねてみる”ことが、立派な練習になります。
- 「ありがとう、美味しい!」と、差し入れをパクッと食べる
- 「その服かわいいね!」に「えへ、うれしい!」と返してみる
- 「困ったら言ってね」に「うん、そうさせてもらうかも」と言ってみる
たったそれだけのことでも、
心のどこかで“あ、今、受け取れた”と感じる瞬間があるはずです。
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シングル男前女子が「お金を使って楽しめない」問題を解決する方法
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受け取るって、甘えるとか依存するとかじゃありません。
「私はここにいていい」って、自分を肯定する行為でもあるんです。
それが少しずつできるようになってくると、
「なんか最近、人との関係がやわらかくなったかも」
そんな感覚がじわ〜っと広がってきたりします。
女性性って、派手な変化じゃなくて、
こういう小さな“うれしい”や“ほっとする”の積み重ねなのかもしれません。
“がんばる私”と“受け取る私”は共存できる
ここまで読んでくださった方は、
「女性性って、ふわふわのお姫様になることじゃないんだな」
ということが、なんとなく伝わったかもしれません。
そしてもうひとつ、ぜひ伝えたいのが——
がんばる私と、受け取る私、どっちかじゃなくて“どっちもあっていい”ということ。
たとえば、仕事ではバリバリこなすのに、
恋愛では急に甘え方がわからなくなることがある。
あるいは、人のことはすぐ受け入れられるのに、
自分のことになるとつい厳しくしてしまうこともある。
それ、全部「ダメ」なんじゃなくて、
今までがんばってきた証でもあり、“女性性に戻る余白”でもあるんです。
「私って、もっと素直になれたらいいのにな」
「本当は、誰かに受けとめてほしい気持ちもある」
そんなふうに感じた瞬間こそ、
すでにあなたの中で女性性が目を覚ましかけているサインかもしれません。
👉 そんなサインを感じた方にぴったり:
推し活してるときが一番“素直な私”かもしれない説
(「あれ、私もう女性性出てるかも?」な読みもの)
“がんばる私”を否定する必要はありません。
その強さがあったから、今ここまで来られたわけだし、
それ自体があなたの魅力でもある。
でも、その力を抜いて、誰かにゆだねてもいい場面があることも、忘れずにいてほしいのです。
がんばり続けることだけが、あなたの価値じゃないから。
むしろ、がんばるだけじゃ見えなかった“つながり”や“安心”は、
ゆるめたときにふっと現れることがあるんです。
おわりに
「女性性を出す」って聞くと、
なんだかむずかしそうだったり、今の自分とかけ離れてる気がしたり。
でも、それはどこか遠くにある“特別な自分”じゃなくて、
ずっとあなたの中にある、感じる力、つながる力のこと。
それはきっと、
何かを“する”よりも、“ゆるす”ことで出てくる。
「ちょっと頼ってみようかな」
「この気持ち、感じててもいいかな」
そんなふうに、少しずつ心をほどいていけたら、
女性性は、自然と表に出てくるものなのかもしれません。
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