恋愛でひとり苦しくなりやすい理由
気になることがある。
不安にもなる。
でも、相手に聞けない。
「どうして返事くれないの?」
「最近、ちょっと距離がある気がする」
そう聞けたら、少しは楽になるのかもしれません。
でも実際には、それが言えない。
聞きたいのに聞けない。
気になるのに、何もなかったようにしてしまう。
そして、ひとりであれこれ考えて、ひとりでしんどくなる。
恋愛で苦しくなりやすい人の中には、こういう人が少なくありません。
不安がないわけではないんです。
むしろ、かなり気になっていることも多い。
ただ、その気持ちを相手に出すのが難しいのです。
相手に聞けないのは、どうでもいいからではない
不安なのに相手に聞けないのは、どうでもいいからではありません。
「忙しいだけかもしれないし」
「これくらいで聞いたら悪いかな」
「こんなこと言ったら嫌がられるかな」
そんなふうに考えて、気持ちを引っ込めてしまう人は多いです。
でもそれは、平気だからではありません。
聞いたあとに、相手がどんな顔をするか。
どんな返事が返ってくるか。
その雰囲気を想像すると、言えなくなるのです。
嫌な顔をされたらどうしよう。
めんどうくさいと思われたらどうしよう。
「そんなこと気にするの?」と言われたらどうしよう。
これをきっかけに距離ができたらどうしよう。
そう思うと、聞きたいことがあっても飲み込んでしまいます。
相手に聞けないのは、今の恋愛だけの話ではないこともある
恋愛で相手に聞けないとき、ただ今の相手とのことだけが理由とは限りません。
本当は聞きたい。
でも聞けない。
言いたい。
でも飲み込んでしまう。
そういうことが起きる人の中には、これまでの人間関係の中で、気持ちを出すといやな雰囲気になりやすかった人もいます。
たとえば、親が忙しそうだった。
話しかけても「あとでね」と言われることが多かった。
気持ちを出すと、わがままだと言われた。
反対に、自分が話すより、親の愚痴や相談を聞くことのほうが多かった。
そういうことが続くと、自分の気持ちを言う前に、
「今はやめておこう」
「言わないほうがいいかも」
と、なりやすくなります。
だから恋愛でも、不安になったときに、素直に聞くより前に、飲み込んでしまうです。
子どものころから、自分の気持ちを言いにくかった人もいる
もともと、自分の気持ちを言うことに慣れていない人もいます。
親が忙しくて、自分の話をゆっくり聞いてもらうことが少なかった人。
何か言っても流されることが多かった人。
家の中で、自分が甘えるより、しっかりしていることのほうが多かった人。
親の愚痴や相談を聞く側になっていた人。
こういう人は、言いたいことがないわけではありません。
ただ、自分の気持ちを口にすることに慣れていないのです。
自分が何を感じているのか、すぐにはつかみにくい。
わかったとしても、それをそのまま相手に言うのが難しい。
だから、不安になっても相手に聞けず、ひとりで抱えやすくなります。
相手に聞けないと、ひとりで考え込む時間が長くなる
相手に聞けないと、そのぶん、ひとりで考え込む時間が長くなります。
「忙しいだけかな」
「でも前より返事が遅い気がする」
「私、何かまずいこと言ったかな」
「考えすぎかな」
「でも、気持ちが離れていたらどうしよう」
こんなふうに、同じことを何度も考えてしまうんですね。
相手に聞けたら少しははっきりすることも、聞けないままだと、頭の中でどんどん大きくなっていきます。
しかも、不安なときは、いいほうより悪いほうを考えやすいものです。
だから、外からは何事もないように見えても、心の中ではかなり疲れていることがあります。
気をつかう人ほど、自分のことを後回しにしやすい
こういう人は、自分勝手だから苦しくなるわけではありません。
むしろ逆です。
相手が忙しそうなら遠慮する。
疲れていそうなら言わない。
空気を悪くしたくない。
できるだけ困らせたくない。
そうやって相手に気をつかえる人ほど、自分の不安を言いにくいことがあります。
しかも、子どものころから
「自分が我慢したほうがうまくいく」
「波風を立てないほうがいい」
というやり方に慣れてきた人は、恋愛でも同じことをしやすいんですね。
すると、気になっても言わない。
不安でも聞かない。
自分の気持ちは後回し。
という流れになりやすくなります。
「重い」のと、自分の気持ちを伝えるのは別の話
ここは分けて考えたほうがいいところです。
「こんなこと言ったら重いかな」
と思って、何も言えなくなる人は少なくありません。
でも、重い言い方と、自分の気持ちを伝えることは同じではありません。
たとえば、
「返事がないと不安だから、すぐ返して」
「もっと私を優先して」
「不安にさせないで」
こうなると、相手に自分の不安を何とかしてもらおうとする形になりやすいです。
こういう言い方は、相手もしんどくなりやすい。
でも、
「返事がないと少し不安になるんだ」
「最近ちょっと気になってる」
「忙しいのはわかってるけど、少しさみしかった」
これは、相手を責めているのではなく、自分の気持ちをそのまま伝えているだけです。
この二つは、かなり違います。
前のほうは、相手に何とかしてもらおうとしている。
後のほうは、自分がどう感じているかを伝えている。
だから、気持ちを伝えることまで全部「重い」にしてしまうと、自分の気持ちまで我慢することになるんですね。
「嫌がられたらどうしよう」が強いと、聞けなくなる
相手に聞けない人は、ただ臆病というより、聞いたあとの相手の反応を気にしていることが多いです。
嫌な顔をされたらどうしよう。
めんどうだと思われたらどうしよう。
「そんなこと気にするの?」と言われたらどうしよう。
距離を置かれたらどうしよう。
こういう気持ちが強いと、不安があっても聞けなくなります。
しかもそれは、これまでの人間関係の中で身についたやり方であることも少なくありません。
気持ちを出すより、飲み込んだほうがうまくいった。
言うより我慢したほうが、その場がおさまった。
そういう経験が重なると、恋愛でも同じことをしやすくなります。
聞けない人は、関係を壊したくない人でもある
不安なのに相手に聞けない人は、わがままだから聞けないのではありません。
むしろ、関係を壊したくない気持ちが強い人です。
嫌な空気にしたくない。
気まずくなりたくない。
できれば今まで通りでいたい。
その気持ちが強いからこそ、言えなくなるんですね。
でも、言えないまま我慢していると、別の形で苦しさが出てきます。
急にそっけなくなる。
平気なふりをする。
本当は寂しいのに何も言わない。
限界まで我慢して、ある日いきなり爆発する。
こうなると相手には、何が起きているのかわかりません。
壊したくないから言えなかったのに、言えないことが関係を苦しくしてしまうこともあります。
大事なのは、我慢するかぶつけるかの二択にしないこと
ここで大事なのは、我慢するか、ぶつけるかの二択にしないことです。
不安が出たときに、すぐ相手にぶつけるしかないわけでもないし、全部自分で飲み込むしかないわけでもありません。
その間にできることがあります。
まずは、自分が何に反応しているのかを少し見てみることです。
返事が遅いこと自体がつらいのか。
嫌われた気がして苦しいのか。
置いていかれる感じがしてつらいのか。
気持ちを出したら困らせる気がして止まるのか。
ここが見えてくると、ただ苦しいだけだったものが、少し整理しやすくなります。
そのうえで、責める言い方ではなく、自分の状態として伝えることもできます。
「責めたいわけじゃないんだけど、返事がないと少し不安になりやすくて」
「忙しいのはわかってるんだけど、ちょっと気になってしまって」
「確認したいだけなんだけど、最近少し距離を感じてる」
こういう言い方なら、相手を追いつめにくいですし、自分の気持ちも消さずにすみます。
まとめ
不安なのに相手に聞けない人が、恋愛でひとり苦しくなりやすいのは、気にしすぎだからでも、弱いからでもありません。
子どものころから、自分の気持ちを出しにくい環境の中で育った人。
話すより我慢するほうが先だった人。
甘えるより、聞く側、支える側になってきた人。
そういう人は、恋愛でも不安を感じたときに、相手に聞くより先に、自分の中で飲み込むことが多いんですね。
でも、気持ちを伝えることと、相手に全部何とかしてもらおうとすることは同じではありません。
必要なのは、
「こんなことで不安になる私はダメだ」
と責めることではなく、
「私は何がこわくて、相手に聞けないんだろう」
と見てあげることです。
それが見えてくると、ただ我慢するしかなかった恋愛が、少しずつ変わっていきます。
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