やりたくないことをやっているときの心の不調とその解消法

ストレスを抱える象徴的なイメージ 仕事に活かす心理学
やりたくないことを続けることで感じる心の不調

まだ寝ていたいのに起きる
仕事に行きたくないのに仕事に行く

これ、つらいですよね?

そうは言っても、仕事をしなくちゃいけないので、いつまでも寝ているわけにもいかないので、嫌だとか言っていないで起きて仕事をしなくちゃいけない。

そりゃそうなのですが、実はこれが問題を作り出す原因でもあるのです。

とは言っても、やりたくないことは、全部やらなくていいですよというお話しではないですからね。

逆だと苦しくなる

寝ていたいのに起きなきゃいけないなどの場合、自分の気分が優れなくて、嫌な気分になるのは自覚できるかと思います。

「だって、寝ていたいのに起きなきゃいけないんだから、嫌な気分にもなるよね」と自覚できる。

ところが、それ以外の時でも多くの場合、やりたいことと、やっていることが逆だと私たちの気分は悪くなって、苦しくなり、問題となって表れているのです。

例えば、彼とケンカした。
彼がデートに遅刻してきたから腹が立って怒った。
そうしたら、彼が「遅刻ぐらいでそんなに怒るなよ」と言ってきたので、「私がどれだけ待っていると思っているのよ!」と言い返してケンカになって、せっかくのデートなのに、気分は最悪になった。

ということがあったとしましょう。

一般的な解釈としては、「彼がデートに遅刻してきたうえに、謝らないので気分が最悪になった」となり、それによってケンカという問題が発生したという感じ。

でも先ほどの、やりたいことと、やっていることが逆だと気分が悪くなって、苦しくなって、問題となって表れるということを当てはめるとこうなります。

本当は、彼に怒りたくなかった。
やりたかったことは、彼と仲良くすること。
彼とデートで楽しい時間を過ごすこと。

でもやっていることは、彼に怒って、彼とケンカするということ。

逆ですよね。

いやいやもちろん、デートに遅刻してきた彼に非があるのは理解できますし、デートに遅刻して良しと言っているのではないのです。
やりたいことと、やっていることが真逆だと、苦しくなって問題が出てきてしまうと言うことを解説するために、例としてお話ししているだけなので、彼女がとった態度が正しいとか、そんなことにこだわらないで楽しくデートすればいいじゃないかという論争は、置いておいて下さいね。

本当は仲良くしたい??

他にもあります。

「あの人の顔なんて見たくもない!」と思って嫌っている人がいたとしましょう。

そんなあの人に会ってしまった。

この場合、すぐにその場を離れたくなりますよね?
だって、顔も見たくないわけですから。

で、その場から離れた後、会ったことも忘れて普通に過ごせるのであれば、問題にはなっていない。
ということは、「顔も見たくない」ということがやりたいことで、顔を見なくていいようにその場を離れるといことがやりたいとで、一致しているとなりますね。

ところが、その場から離れた後、気分が悪くてしかないとしたら、それはもしかしたら、会いたくない人に会ったからではなくって、本当はそんな態度とりたくないのかもしれないのです。

自分がとった態度によって、気分が悪くなるなら、それは本当にやりたいことと、逆のことをやっているからかもなのです。

本当は心のどこかで、仲良くしたいと思っているけれど、何かわだかまりがあって、顔も見たくないという態度をとってしまっているのだとしたら、その場を離れた後に気分が悪くなるという問題を作り出すというわけなのです。

自分の気分が悪くて、苦しいのであれば、本当にやりたいことと逆のことをやっているのかもしれませんよ。

プンプン怒っているから気分が悪いのではなく、本当はやさしくしたいのにやさしくできないから気分が悪いのかもしれないのです。

あちゃーーーーーっ!!

本当はスッキリ目覚めて、イキイキと仕事をしたいのに、それが逆だから最悪の気分なのかもしれないなんてっ!!

ビックリですね。

そうなのだとしたら、「何かわだかまり」を解消することが重要になるし、「スッキリ目覚める」ことができない原因を探ることも重要。
「イキイキと仕事ができない」原因もとても重要となってきますよね。

それらを解決していくことで、やりたいこととやっていることが一致すれば、気分は良くなり、問題を作らなくてもよくなるというこ
となのです。
あくまで理論上のお話しなので、そう簡単に解決していけないから、問題になっているんですけどね。

でも、解決できないわけではないので、どうぞご安心くださいね。
まずは、気づくこと。
そして、言動を変えていくこと。
これがどんなことであっても、スタートになるのではないかと思っています。

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