「浮気されたらどうしよう・・・」
「捨てられたらどうしよう・・・」
こういった怖れを強く持っていると、浮気されたときや、唐突に別れ話を切り出されたときに、なぜが安心しちゃうのです。
私は間違っていなかった!という安心
本来、安心というのは、心が安らかな状態ですから、このような状況で安心というのは、ちょっとおかしな話ですよね。
この場合の安心というのは、「私は間違っていなかった!」という、自分の考えが間違っていなかったという安心感なんですね。
「浮気されたらどうしよう・・・」
「捨てられたらどうしよう・・・」
という怖れを強く持っているということは、そのことをどこかで信じていて「私はそうされるに違いない」という確信めいたものすら持ち合わせている可能性がある。
そうすると、そのような状況が本当に訪れてしまったときに、「ほらやっぱり!私の考えは間違っていなかった!」と安心しちゃうんですよね。
どんどん強化され確定事項になる
それだけではなく、そうやって自分の怖れていたことが現実に起こって安心することによって、そのことが更に強化されていってしまう。
つまり
「浮気されたらどうしよう・・・」
「捨てられたらどうしよう・・・」
が強化された結果
「浮気される」
「捨てられる」
確定事項になっちゃうのです。
そして
「浮気されるなら、最初からそんなに好きにならないでおこう」と、それほど好きではない人とばかりお付き合いするようになる。
「捨てられるなら、こちらから嫌われるように仕向けちゃえ」と、可愛げのない態度や、相手を振り回したり困らせたりするような言動をしてしまう。
「浮気されるまえに、こっちが浮気してやる!」と、浮気がやめられない状態になってしまう。
「誰とも関わらなければ、浮気もされないし、すてられないもんね」と、人を好きになることにブレーキがかかるようになる。
なんてことが、起こったりします。
意識的にそのようにしようと考えているわけではないのですが、浮気されちゃうことや、捨てられちゃうことが確定事項であるかのようになってしまうと、そのようなことがいずれ必ず起こるわけなので、その時に備えてできるだけ自分が傷つかないようにしようとしちゃうのです。
だからといって、傷つかないわけではないですし、結局はそのようなことがおこってしまうと、深く傷つくのですが、「準備しておいた方が、傷は浅く済むだろう」と思ってしまう。
思い込みは変えることができる
そもそも、どうして浮気されたり、捨てられたりするという怖れが強いのか?
それは、人それぞれではありますが、昔々、お父さんが浮気して、お母さんが苦しんでいるのを見聞きした結果、「男は浮気する」とか「女は捨てられる」と思うようになったという場合もあります。
また、初めてお付き合いしたときに、相手からひどい捨てられ方をしたということもあります。
他にも、自分にあまりにも自信が持てない結果、そんな自分は浮気されるし捨てられるというような思い込みになってしまったという人もいます。
同じような経験をしても、感じ方は人それぞれなので、例に出したような経験があったら、必ずそのようになるということではありませんが、何らかの経験があって、そのような怖れをもつようになったはず。
何か原因があるんですよね。
原因があるということは、その思い込みを変えていくことはできます。
強い思込みは信念でもありますね。
自分自身が信じて念じているわけですから、自分を変えることで信念も変えていけますよ。