私と元パートナーである困ったちゃんとの、様々なエピソードをご紹介しつつ、浮気などの問題に隠れている心理を、わかりやすくお伝えするシリーズです。
大人の反抗期?
思春期の子どもが親に反抗する姿、よく聞きますよね。あの「うぜぇ!」とか「もう話したくない!」っていう言葉、あれが反抗期の定番。でも、実は私も30歳を手前にして、そんな反抗心を持ったことがあったんです。
「どうせ私のことなんてわかってくれない!」という気持ちが強くなって、反発心が止まらなくなったんですよね。今振り返ると、あの時の自分、ちょっと小憎らしくてかわいげがなかったなーって思うけど、当時は必死だったんだなって、今はわかります。
口を利かない攻撃
私が「グレる」と言っても、暴れたり派手なことをしたわけではありません。もっとシンプルで、ちょっと地味な反抗。それは、ただ「口を利かない」こと。
「どうせ何を言ってもわかってもらえないなら、もう話さない!」っていう、地味だけど強烈な方法でした。その時の気持ちを振り返ると、実は「わかってほしい」「助けてほしい」「愛してほしい」という気持ちが根底にあったんですよね。でも、それをうまく言葉にできず、ただ黙って過ごしていたんです。
大人もグレる理由
この経験を通して、私は「どうして思春期の子どもたちが反抗するのか?」ということに、少し理解が深まりました。反抗期は、子どもが親から自立するために必要な過程だとよく言います。でも、それだけじゃ説明できないこともありますよね。
「誰も自分のことを理解してくれない」という気持ちが強すぎると、それが過度の反抗心につながるんです。大人だって、理解されないことで心が傷つくことってあります。自分が認められていないと思うと、どうしても反発したくなってしまう。それが「大人の反抗期」なんですよね。
補償行為と無価値感
私が取った行動のひとつが、「補償行為」と呼ばれるものです。補償行為とは、自分の心の痛みを他の誰かに注ぎ込んで、自分の価値を感じようとすること。私は自分が「理解されていない」と感じると、その代わりに困ったちゃんを助けることで、無意識に自分の価値を保とうとしたんです。
その当時、私には「無価値感」がありました。「理解されない私は、価値がないんだ」と思ってしまっていた。でも、そんな自分を補おうとして、困ったちゃんを助けようとしたり、他の人を心配したりしていました。でも、今思うと、その時の自分には「私は愛されている」「私には価値がある」ということが足りていなかったんですよね。
思春期の子どもと大人の心
大人になっても、心の中には「子どもの心」が残っていることがあります。自分が理解されていない、認めてもらえないという気持ちが強くなると、どうしても反発したくなることがある。でも、その気持ちに気づき、少しずつ自分を大切にできるようになれば、心は軽くなっていきます。
まとめ
私たちが大人になっても、心の中には思春期のような感情や傷が残っていることがあります。自分が理解されていない、認めてもらえないと感じることはつらいものです。でも、その気持ちに気づくことが大切です。もし今、心の中で「わかってもらいたい」「愛してほしい」「助けてほしい」と感じているなら、それは痛みのサインかもしれません。
その気持ちに正直になり、少しずつそれを表現できるようになれば、自分の心は少しずつ楽になっていきます。大人になっても、まだまだ学ぶことはたくさんあるけれど、自分の心に寄り添ってあげることを忘れないでくださいね。
この記事は、旧ブログに掲載していた内容を元に加筆修正したものです。内容を整理し新しいブログへ移行しました。