「好きなものを選んでいいよ!」 そう言われたのに、なんとなく周りの空気を読んで決めたこと、ありませんか?
たとえば、友人とカフェに行ったとき。 本当はガトーショコラが食べたかったのに、みんながチーズケーキを頼んでいるのを見て、「じゃあ、私も…」と、つい合わせてしまう。
この時、あなたは「自分で決めた」と思っているかもしれません。 でも、実は無意識のうちに周りの影響を受けているんです。
「やらされてる感」が生まれる理由
人間には「自分で決めたことは楽しい」と感じる性質があります。 逆に、誰かに決められたことや、無理にやらされたことは、なぜかやる気が出ません。
例えば、
- 好きで始めた趣味は楽しいのに、仕事でやると一気にめんどくさくなる。
- 自分で掃除しようと思ったらやる気が出るのに、「掃除しなさい!」と言われるとやる気がなくなる。
こういう経験、ありませんか?
これは、心理学でいう「自己決定感」が関係しています。
自己決定感って何?
自己決定感とは、「自分で選んでいる」と感じられること。 この感覚があると、やる気が湧きやすくなります。
例えば、ダイエット。 「自分で決めて食事を管理する」のと、「誰かに厳しく管理される」のでは、同じ食事制限でもストレスの感じ方が全然違いますよね。
自己決定感が低いと、「やらされている」という気持ちが強くなり、やる気がなくなってしまうんです。
仕事でも恋愛でも「自分で決める」ことが大事
仕事でも、上司に「このやり方でやって」と指示されるのと、自分で「こうやってみよう!」と決めるのでは、モチベーションが変わってきます。
恋愛でも、「付き合わなきゃいけない雰囲気」や「そろそろ結婚しないと…」と周りのプレッシャーで決めると、後から「なんか違うかも?」と違和感を感じることに。
逆に、「本当にこの人と一緒にいたい!」と自分で決めたなら、ずっと大切にしたくなりますよね。
自己決定感を高めるには?
じゃあ、どうすれば「自分で決める」感覚を大切にできるのか?
- 選択肢を意識する
「本当に自分で選んでる?」と問いかけてみる。誰かの期待や周りの目に流されていないか考えてみるだけでも違います。 - 「しなきゃ」より「したい」を大事にする
「〇〇しなきゃ」と思ったら、「本当にやりたいのか?」と考えてみる。「〇〇したい」に変えられると、やる気が自然と湧いてきます。 - 小さなことから自分で決める習慣をつける
服を選ぶ、ランチを決める、週末の過ごし方を決める。 日常の小さなことから「自分はどうしたい?」と考えるクセをつけると、自己決定感がどんどん育ちます。
「自分で決める」って、実はすごく大事なこと。
小さなことでも「自分で選ぶ」習慣をつけることで、やる気も高まり、毎日の満足度もぐっと上がります。
さて、あなたが最近「本当に自分で決めたこと」って何ですか?