自分のためにお金を使えない心理と、その乗り越え方

カフェでくつろぐ女性 仕事・対人関係
たまには自分にご褒美を

自分にお金を使えないのはなぜ?

「自分のためにお金を使うのが苦手」という人、意外と多いのではないでしょうか。

家族や友人、恋人のためには惜しみなく使えるのに、自分の服や趣味のものを買うのはつい後回し……。

「いや、別に今すぐ必要なわけじゃないし」 「これを買うより、あの人の○○を買ったほうがいいよね」

そんなふうに考えてしまう。

実はこれ、単なる節約ではなく、心理的な背景があるんです。

自分には投資する価値がない?(無価値感パターン)

この心理の根っこにあるのが「自己価値感の低さ」。

「自分はそんなに価値のある人間じゃない」と思っていると、当然ながら「そんな自分にお金を使うなんてムダ」と感じてしまいます。

でも、他人の価値はちゃんと認めているから、

「私は大したことないけど、大切な人たちは素晴らしい!」

という心理が働き、彼らのためにはお金を使えるのです。

たとえば、家族のために美味しい食事を用意するのに、自分は残り物で済ませる——こんなパターン、ありませんか?

「私はいいの……」が口癖になっている人は要注意。

罪悪感から自分にお金を使えないケース

自己価値感の低さとは別に、「罪悪感」が原因で自分にお金をかけられなくなることもあります。

過去の後悔が影響するケース

「過去に誰かを助けられなかった」 「両親の期待に応えられなかった」 「昔、誰かを傷つけてしまった」

そんな思いがあると、「こんな私が贅沢してはいけない」と無意識にブレーキをかけてしまうのです。

そして、その代わりに「これは罪滅ぼしのつもりで……」と、他の人にばかりお金を使う。

でも、こうした罪悪感は、実は自分が勝手に背負い込んでいることも多いもの。

「本当にそこまで罪深いことなのか?」と、改めて考えてみると、思い込みだったと気づくこともあります。

周囲への気遣いが行き過ぎるケース

自分にはお金をかけられない。でも、周りには惜しみなく尽くす。

こういうタイプの人が身近にいると、受け取る側も少し居心地が悪くなります。

たとえば、豪華な食事を用意してくれるのに、自分は質素なものばかり食べている人がいたら……

「いやいや、一緒に食べようよ」と思いませんか?

もし相手が「私はいいの」と遠慮し続けたら、あなたも心から食事を楽しめないはずです。

こうして、自分の価値を低く見積もることが、知らず知らずのうちに周囲に罪悪感を与えることにもつながるんですね。

自分にお金を使えるようになるために

では、どうしたら「自分にもお金を使っていい」と思えるようになるのでしょうか?

小さな買い物から始めてみる

いきなり高額なものを買うのはハードルが高いので、まずは「プチご褒美」からスタート。

・普段よりちょっと良いコーヒーを飲む ・気になっていたコスメを買ってみる ・好きな映画を観る

こうした小さな買い物で、「自分のためにお金を使うこと=悪いことではない」と少しずつ慣れていきましょう。

「自分にお金を使うと周りもハッピー」を意識する

「私が幸せになることで、周りの人も気持ちよく過ごせる」と考えてみましょう。

例えば、

・素敵な服を着ると、自分も気分が上がるし、周りも明るい気持ちになる
・楽しい趣味にお金を使うと、心に余裕ができて、家族や友人との時間がより充実する

「私の幸せは、周りの人の幸せにつながる」という視点を持つことで、お金の使い方に対する罪悪感が軽くなります。

必要ならば、自分のためにもお金を使おう

もちろん、節約は大切ですし、むやみに浪費する必要はありません。

でも、「自分はいいから」と我慢し続けることで、

・自己価値を下げてしまう(無価値感パターン)
・周りに罪悪感を与えてしまう(罪悪感パターン)

こうした負のサイクルに陥ることもあります。

だからこそ、「自分のためにお金を使うことも大切なんだ」と意識してみましょう。

大切な人のためにお金を使うことと同じように、自分のためにもお金を使う。

このバランスを取ることが、より良い人生につながるはずです。


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