私と元パートナーである困ったちゃんとの、様々なエピソードをご紹介しつつ、浮気などの問題に隠れている心理を、わかりやすくお伝えするシリーズです。
ダメだと言われるとやりたくなっちゃう—葛藤の日々
「がっ!我慢がっ!できないーーーーーっ!!!」
別に水分を摂取しすぎて叫んでいるわけではありません。これ、当時の私が心の中で叫んでいた言葉なんです。「もう、浮気はしない!」と宣言したものの、あまりにも怪しい行動をとり続ける困ったちゃんの携帯を、覗き見たい気持ちを必死でこらえていた頃の叫びです。
人の携帯を覗き見るなんて、やっちゃいけない事だとわかっている。わかっているんだけど、どうしても見たくなっちゃう。しかも、風呂に入るときも携帯を持っていかれたり、寝るときも枕の下に入れられると、余計に見たくなる。
見たい!いや、でもそれはダメだろう…
いや、でも見たい!いやいや、人間としてどうよ?
見てしまって、あんなことも、こんなこともメールに書いていたりなんかしたら…ショックを受けるのは、私だぞ?!
本人も、もう浮気しないと言っているし、信頼できないってのは、どうよ?
いや、でもなぁ~怪しい、限りなく怪しい…。
携帯見ちゃったことがバレたら、余計にもめるしな~。
ううっ…でも、でも、でも、見たいいいいいーーーーー!!!
そんな心の葛藤を日々繰り広げていました。
そりゃ疲れますよね~。
禁止は欲求を生む—禁じられた欲望
人間、禁止されるとやりたくなるという、あまり嬉しくない習性があるんです。
例えば、「絶対覗いてはなりませぬ」と言われたおじいさんとおばあさんが、我慢しきれずに覗いちゃったのは鶴の恩返しのお話ですが、その時の「覗いてはなりませぬ」という言葉は、「どうぞ覗いてください」と言っているようなものです!
よくありませんでしたか?
「これ、絶対に誰にも言わないでねぇ~」と友達に言われ、秘密のお話しを聞いてしまった。
約束したものの、「絶対に言わないでね」と言われるほど、言いたくなった経験がありませんか?
禁止されると、無性にやりたくなっちゃうんです!
当時の私は、人間の悲しい性を知らなかったので、「携帯を見ようとしているなんて、私ってば、なんて悪い人間なんだろう…」などと思ったりもしていました。
「絶対浮気される」なんて、妙に自信を持っていたので、余計に携帯が気になってしまったんです。
禁止しなければ大丈夫?—自分を認めることの大切さ
当時の私、携帯を覗き見ようとする衝動を必死でこらえていたものの、少しずつ心理学をかじり始めると、あることに気づきました。
「禁止するから、やりたくなるんだ!」
「じゃあ、禁止しなければいいのね。」
そこで、自分に対して「それだけ見たいんだね~」「それぐらい、浮気されているかどうか心配なんだね~」と心の中で話しかけることにしました。
「見ちゃダメ!」と、禁止するのではなく、携帯を覗き見たいという自分の気持ちを認めてあげることが大事だと気づいたんです。
すると、だんだん「我慢できない!」という衝動が少しずつ落ち着いてきたのです。
「あらっ、禁止しないだけでこんなに楽なのね♪」
選択肢を自分に与えてみる—やめるためにできたこと
そして、「見てはなりませぬ!」と自分に禁止するのではなく、「それほど見たいんだね~どうする?見る?見ない?」と、自分に選択権を与えるようにしました。
すると、見ちゃった後にどうなるかを考え始めたんです。
携帯を見てしまったら、私はきっと自分で自分を責めるだろう…それは気分の良いことではない。
じゃあ、見るのをやめよう。
よくよく考えた結果、浮気をする人は携帯を覗き見ようが見まいがやるということに気づきました(キッパリ!)。
それなら、携帯を覗き見て後悔し、相手から怒られるくらいなら、見ないほうがマシだと思ったんです。
私はこの方法で携帯を覗き見たくなる衝動を乗り越えました。
まとめ
このように、私の経験を通してわかったのは、人間は「禁止されるとやりたくなる」心理を持っているということ。そして、そんな欲求にどう向き合うかが大切だということです。もし今、あなたが誰かの秘密に悩んでいたり、自分の欲求と戦っているなら、ぜひ自分に選択権を与えてみてください。心の中で「それでもやるか?やらないか?」と選べるようになった時、意外と冷静に決断できるかもしれません。
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