私と元パートナーである困ったちゃんとの、様々なエピソードをご紹介しつつ、浮気などの多く問題に隠れている心理を、わかりやすくご紹介するシリーズです。
カウンセリングを、初めて受けた時の私は、絶望のどん底でした。
あれもやった。これもやった。でも駄目・・・
まるで、真っ暗な部屋に閉じ込められたような感じでした。
上を見ても、前を見ても、後ろを見ても、何処を見ても光が見当たらない。
出口なんて無いんだ!
そんな風に感じていましたから、本当に絶望のどん底、お先真っ暗な状態。
あくまでも、私の当時の感覚です。
実際に部屋に閉じ込められていたわけでは、ありませんよ。
人に相談したことがほとんどなかった
カウンセリングを受けることになった私ですが、それまでの人生で人に相談するということが、ほとんどありませんでした。
今だからわかるのですが、誰かに相談するということは、自分の弱みを見せるということ。
人を信じることができなかった私ですから、そんな弱みを見せたら、傷口に塩を塗られてこねくり回されて、痛い思いをして、とってもカッコ悪い体験をするに違いないと思い込んでいたのです。
だから、誰かに相談するなんてことがほとんどなかったのです。
でも、あまりにつらく、あまりにしんどい状況に、「お金をお支払いして相談するのだから、傷口に塩を塗られることはないであろう」という結論に至り、カウンセリングというものを、初めて受けてみる決心をしたのです。
弱みを見せるということに、お金をお支払いするということで、やっと許可を出せたわけですね。
強くなりたい!!
当時担当してくれていたカウンセラーから、「どんな自分になりたいの?」と聞かれた私は、キッパリと言い切りました。
「もっと強くなりたいです!!」
真っ暗な部屋に閉じ込められて、お先真っ暗な状態で、どうする事も出来なくて体育座りしている自分が、どうも惨めで情けなくて、許せなかったのです。
強くなったら、「何とか真っ暗な部屋から出られるのでは?」と、考えていたのです。
イメージとしては・・・
強くなった私が、部屋の壁に体当たりして、壁をブチ破って外に出て行く!
もしくは、強くなった私が、部屋の床下を掘り進み、外へ脱出する!
その為には、体力が必要だから、どんな筋トレでもやりますから、トレーニング方法を教えてくれ!!
「幸せになるなら、何でもします!」
「楽になる為なら、何でもします!」
「この真っ暗闇から脱出できるなら、何でもします!」
意気込みだけは、我ながら素晴らしいと今でも思います。
でも、私が真っ暗な部屋から出て行く方法は、私が想像していた方法では、無理だったのです。
あれもやった、これもやった、でも駄目だった。
だから、真っ暗な部屋で体育座りしているのです。
気力・体力共に疲れ果てていたのです。
なのに、これ以上トレーニングして、体力をつけて強くなろうとしても、心も身体も疲れ果てていて無理なのです。
では、どうやって真っ暗な部屋から脱出するか?
当時の私は、「強くならなきゃ無理だ」と思っていたのですが、私が思いもよらなかった方法があったんですね。
その手があったか!
過去に成功した方法にこだわる
私と元パートナーである困ったちゃんとの、様々なエピソードをご紹介しつつ、浮気などの多く問題に隠れている心理を、わかりやすくご紹介するシリーズです。
私は、真っ暗な部屋に閉じ込められているような状態から脱出する為に、「強くなるしか方法がない」と思っていました。
実際に部屋に閉じ込められているわけではないけれど、解決方法が見えなくて、気分が落ち込みどうしようもないときって、真っ暗な部屋の中にたった一人でいるような気分になってしまうものです。
そんな状態のときに、今の状況から脱出するためには、「強くなることだ!」と、当時の私は思ったのです。
どうしてそう思ったかと言うと、それまでの人生を私は、強くなる事で成功してきたからなのです。
だから強くなる方法しか私は思いつきませんでした。
人は、今までの成功方法にこだわります。
「今までは、これでうまくいったから」ということにこだわってしまって、他の方法が思いつかないのです。
他の方法を試してみるということは、まるで今までの自分を否定することになってしまうような誤解をしている部分もあります。
そんな方法があったのか!
でも、秘策があったのです!
当時の私は、あくまでもイメージですが、真っ暗な部屋に閉じ込められて、どっちを向いても光すら感じられない状態。
壁に体当たりしたり、床を掘り進もうと色々やってみたが、自分に力がない事を思い知り、他に脱出方法が見つからなくて、
絶望感いっぱいで体育座りしている。
そんな状態です。
秘策とは・・・
自分一人では、もうどうする事も出来ないと認める事。
そして・・・
「たーーーーすーーーーけーーーーてーーーー!!」
と大声で、助けを呼ぶことだったんです。
そうは言っても、人に弱みすらみせられない私が、自分一人ではどうすることもできないと認めるのは、簡単なことではありません。
ましてや、今まで人に相談をほとんどしてこなかった人間が、「助けてほしい」と誰かにお願いするなんてことも、かなりハードルが高いことです。
疲れ果てた身体に鞭打って、トレーニングを積んでも強くなんてなれません。
余計に疲れ果てて、それこそ座っている体力すらなくなって体育座りすら出来なくなるのです。
必要なのは勇気
「たーーーーすーーーーけーーーーてーーーー!!」
大声で叫んだら、体当たりしても壊れなかった壁が崩れ去ったわけではありません。
床下にトンネルが突然現れたのではありません。
ただ、外側からガチャッ!と、ドアを開けてくれる人が現れただけでした。
真っ暗な部屋から脱出する方法は、私の想像した方法ではありませんでした。
壁に体当たりして壁を大破させ、脱出した方が、「私ってば、すごいじゃん!」と思えるので、お好みではあったのですが・・・
念のため申し添えますが、大声で叫ぶと言っても、本当に大声で叫ぶのではありません。
「実は、私はもうどうしていいかわからない。助けが欲しいのです」と、誰かに打ち明けることなんです。
打ち明けたとき、誰が助けてくれるかわかりません。
助け出される方法を、指定する事もできません。
お好みでない方法で、私のように助け出されるかもしれません。
でも、真っ暗な部屋で倒れこんでしまうより、数段良いではないかと思います。
壁をブチ破る。
床下を掘り進む。
この二つの方法しか、私は脱出方法が思い浮かばなかったのですが・・・
な~んだその手があったのね~
ちなみに、この秘策は、自立を手放す第一歩でもあります。
自立を手放す
自立しすぎている状態というのは、「誰の助けも借りません!」「誰のこともあてにしません!」「私は一人で生きていきます!」という頑なな態度をとります。
でも、人間は、一人で何でもやらなければならないわけではありません。
自立を放棄しろと言っているのではありませんよ。
自立しすぎるあまり、困っても誰かに助けを求められなくなっている私のような状態のことを、やめたほうがいいという意味です。
(そして、私は自立しすぎていたので、心のどこかで、「助けて」と言うことに拒否反応が出てしまっていたのです。)
まとめ
今回の話では、強くなることだけが脱出方法ではないということをお伝えしました。
「強くならなきゃダメだ」と思って必死に努力しても、心と身体が疲れ切ってしまうだけで、思うように状況は変わりませんでした。むしろ、自立しすぎていた私が学んだのは、「自分一人ではどうすることもできない」と認め、他の人に助けを求める勇気を持つことの大切さでした。
誰かに助けを求めることで、思いもよらなかった方法で脱出できることに気づきました。
自立しすぎてしまうと、逆に自分を追い込んでしまうこともあります。しかし、人間は一人で全てを背負う必要はなく、時には「助けてほしい」と心からお願いすることも大切です。
助けを求めることで新たな可能性が開け、自分だけでは気づかなかった方法で状況を変えることができるのです。強くなることを目指すのも大切ですが、自分一人で全てを抱え込まず、他者とのつながりやサポートを受け入れることで、さらに強く成長できるのだということを学びました。
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