かまってちゃんにロックオンされたら、どうすれば?

かまってちゃんの心理学的な特徴 対人関係に活かす心理学
かまってちゃんの心理と、その行動にどう対応するべきかを解説。

かまってちゃんとは?

もちろん心理学的な名称ではないですが、かまってちゃんと呼ばれるタイプの人がいますね。

わざわざ、専門的な用語ではありませんよと書かなくても、もちろんおわかりいただけますよね。
そりゃそうですよね。

専門的な用語でもなんでもないので、明確な定義はないでしょうが、以下のような特徴があるのではないかと私は思っております。

飲み会や遊びの席などに誘われないと、「どうして誘ってくれないの!」と怒る。
もしくは、「私も行きたいな~」や「あっ!私その日空いてるよ!」と主張してくる。

他の人と話していると、「私はね・・・」と、話に割り込んできて、自分の話を始める。

「実は私・・・」と、聞いていないのに少々重めの話を始める。
時には、「私〇〇が得意なんだ!」といきなり自慢話をし始める。

そんなに親しい間柄でなくても、仲良しなのアピールが強め。

他にも色々ありますが、「私はここにいるよ!」「何か反応して!」「私を認めて!」という言動がとても多いのが、特徴なのではないかと思っています。

誰にだって、承認欲求はありますし、興味を持ってもらいたい気持ちもありますから、特別なことではないのですが・・・
もちろん、誰からも反応されないと、誰だって悲しいですから、これもまた特別なことではないのですが・・・・

かまってちゃんは、その度合いが強いということなのかもしれませんね。
また、かまってもらう側専門で、誰かの面倒をみてあげたり、かまってあげる側になることが、ほとんどないのも特徴なのかもしれません。

かまってちゃんは、かまってもらうことで一時的に満足するのですが、あくまでも一時的なので、すぐにまた「かまって!」アピールを始めることになります。
繰り返し繰り返し、反応してほしがりますし、認めてほしがるので、周りの人から嫌われたり避けられたりしてしまいます。

かまってちゃんを、批判しているわけではなく、かまってちゃんが、かまってちゃんになっているのにも、理由があります。(何だかちょっとした早口言葉みたいですね)

劣等感やコンプレックスが強いことが多いですが、劣等感やコンプレックスが強くなったということは、とても大きな傷があったりするのです。
「私のことなんて、誰も気にしてくれない」「誰もわかってくれない」「どうせ私なんて・・・」と傷ついているのですが、同じような気持ちって、大なり小なり誰の心にもあるのではないかと思います。
ですから、誰もがかまってちゃんになる可能性があるわけです。
かまってちゃんは、邪魔くさいですが、悪い人ということではないのです。

ロックオンされちゃったらどうすれば?

で!

今日はかまってちゃんについてのお話しではなく、【かまってちゃんにロックオンされたらどうすればいいのか?】についてです。

かまってちゃんにロックオンされて、かまって光線を発射しまくられると、嫌な感じがします。

「かまわない」というのが、最善の方法なのかもしれませんが、そのような「かまわない態度」に、かまってちゃんは、くじけたりしませんからね。

ちょっと考えてもらいたいのですが、かまってちゃんは、興味を持ってもらいたいわけですし、反応をしてもらいたいわけです。

ですから、かまって光線にイライラしたり、「また、かまって光線を発しているよ・・・」と興味を示してしまうと、かまってちゃんは「この人、かまってくれる!」となるので、ロックは解除されず、ロックオン状態のままです。

怒られようが、嫌われようが、文句を言われようが、反応してくれることで、かまってちゃんの欲求はある意味満たされるわけです。
欲求を満たしてもらえるのですから、ロックは解除されませんね。

適当に相手するとか、説教するとか、逃げ回るとか・・・それも反応していることになりますから、反応してくれる人からは離れませんからね。

かまってちゃんの言動にイライラすることなく、泣かれようがすねられようが、怒りもせずに、しかも「ちょっとかわいそうなことしたかしら・・・」と、罪悪感ももたない。
そんな状態になれれば、かまってちゃんの方からロックを解除してくれます。

無視するのではなく、かまってちゃんがどのような言動をしようとも、自分自身の感情を揺さぶられることがない状態です。

感情をゆさぶられるから、つい・・・つい反応してしまうのです。

だからと言って、感情をブチぎって、鉄の心を持って無反応になる必要はありません。
そんなことしたら、自分自身が楽しくもなんともなくなりますからね。

かまってちゃんは、興味を持ってもらえなかったり、反応してもらえないと、「私のことかまってくれない・・・」と、相手の罪悪感を刺激するような言動をとります。

そこで、そもそも罪悪感が強めの人は、つい刺激されて反応しちゃうのです。

また、かまってちゃんについイラッ!として、怒ってしまったり説教するという反応をしちゃう人の場合は、かまってちゃんのニーズに、自分自身が抑圧しているニーズが反応しちゃうのです。

「私が、自分のニーズを抑え込んでいるのに、どうしてあなたは抑え込まないで、ニーズを人に満たしてもらおうとするのよっ!!」と、とんでもなく腹が立ってしまって、反応しちゃうんですよね。

ですから、罪悪感や自分自身が持っている承認欲求というのを、上手に扱えるようになっておけばいいのです。

「おっ!いま罪悪感を刺激されたけれど、別に私のせいでかまってちゃんが落ち込んでいるわけではない。元々そういう人だからね。私が悪いわけじゃない」と、かまってちゃんの言動と、自分の感情を切り離して考える。

自分にもニーズがあることを受け入れて、そのニーズを抑圧するのではなく、普段から満たしておく。
そうすれば、かまってちゃんがいくらニーズをまき散らしていたとしても、抑圧していないので、腹が立たないんですよね。

かまってちゃんが「この人をロックオンしていても、何だかつまんない」と思い、かまってちゃん自らロックを解除してくれるような自分になることを目指しましょう。

それが無理なら、何が何でも逃げ切るしかないですけどね。

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