感情的な優先順位
彼>友人>趣味>仕事
趣味>彼>仕事>友人
仕事>趣味>彼>友人
などなど、女性の多くは意識していなくても優先順位をつけていることが多いものです。
どの順位が正解ということがあるわけではないのですが、自分なりの感情的に大切に思っている順位という感じ。
ところが男性の多くは、彼も友人も趣味も仕事も同じように平等に大切にしたいと思っていることが多く、感情的な優先順位を付けるのが不得意であることが多いものです。
だから女性は「私と仕事、どっちが大切なの?」という質問をするのですが、男性にとっては「どちらも大切」ということになる。
記憶に新しい場面でいうと、「奥さんと〇〇さんのどちらが大切ですか?」という質問に対して、ものすごく曖昧な返答をして、世の女性達から批判を浴びた俳優さんがいらっしゃいましたね。
多くの女性達から、「ふざけるなっ!」と批判を受けていましたけどね。
某俳優さんのことは、真相を知らないので、置いておきます。
男性は(全員というわけではありませんよ)、「同じように大切に思っている」ということを知っていると、男性がとるとある行動を理解できたりします。
理解できるだけであって、それによって感じる女性の怒りがなくなるわけではないですが、理解できると多少は緩和されるかも?
罪悪感からは遠ざかりたい
仕事も彼女も趣味も友人も同じように大切にしたい男性が、仕事が忙しくてなかなか彼女に会えないとしましょうね。
仕事が忙しいので趣味も楽しめないし、友人とも会えない。
そうすると、「同じように大切にしたいのに、仕事以外を大切にできていない」という罪悪感を持つことになります。
罪悪感があると、その対象を遠ざけたいという心理が働きます。
罪の意識を感じる人のそばに居たくない、逃げ出したいというあの心理です。
彼女からメッセージが送られてくるけれど、「大切にできていない」と罪悪感が刺激されるので、遠ざけたくなってしまい、既読スルーしてしまうとか、趣味のお誘いがあっても、仕事が忙しくて参加できない罪悪感から、趣味をやめてしまうとか、そのようなことが起こってしまうわけですね。
友人は?となるかもしれませんが、同じ男同士なので、「あいつ仕事が忙しいのだろう」とそっとしておいてあげることも多く、そうすると罪悪感が刺激されないので、遠ざかる必要がなく、仕事が落ち着いたら真っ先に連絡をとるなんてことになったりします。
罪悪感が刺激されない相手には近づきき、罪悪感が刺激される相手からは遠ざかるという女性からすると何とも納得がいかない状態になっちゃうわけです。
男性の「同じように大切にしたい」という思いを理解しておかないと、仕事が忙しくて会えないうえに、メッセージもスルーされちゃうなんていう状態になったときに、「私のこと大切じゃないのだ・・・」と落ち込んでしまうことになるのですが、「同じように大切にしたいのに、できていない罪悪感」が、このような状況を作っているわけですから、あなたのことが大切ではないと言うことではないのです。
それでもイラッとしたり、落ち込んだりするかもしれませんが、ここでイラッとした状態を見せつけたりすると、罪悪感が余計に刺激されますから、ますます遠ざかる。
落ち込んでいる姿を見せると、「俺が落ち込ませている」と罪悪感を上乗せすることになるので、ますます遠ざかる。
同じように大切にしたいのに、できていない罪悪感を持っている男性が、近づきやすい相手は、罪悪感を刺激しない人。
というわけで、イラッとしたり落ち込む気持ちもあるでしょうが、「同じように大切にしたいのに大切にできていない罪悪感をもっているのだな」と、生暖かく見守るくらいにしておくと、そのうち近づいてくる可能性が出てきます。
更に傷つかないために
ちなみに、感情的な優先順位を付けるのが不得意な男性に対して、「何が一番大切なの!」と詰め寄り過ぎると、理屈や理論で順位を付けようとします。
そうすると、「仕事はやらないと収入がなくなるから生きていけなくなってしまうけれど、彼女がいなくても生きていける!」と、理屈をこねた回答が返ってきて更にショックを受けるなんてことになりかねませんのでご注意を。
女性は感情的な順位付けが得意ですから、「彼が一番大切!(感情的に)」と明確。
そうすると、「私が彼のことが感情的に一番大切なのだから、彼の順位も私が一番であってほしい!」と願望を持ちます。
でも、男性は感情的な順位付けが苦手なので、同じようにはいかないのです。
その結果、「私は大切ではないのだ・・・」とショックをうけることが多くなってしまいますから、「私と彼では、大切の概念が違うのだ」ということを理解しておく必要がありますね。